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2025年総決算【EDM MAXX’s Top 30 Songs of 2025】発表

2025年のEDMシーンを象徴したトラックを、EDM MAXX編集部が厳選

2025年もいよいよ終わりを迎える。

今年のEDMシーンは、HOUSEブームの再燃を明確に印象づける1年となった。
4つ打ちを軸としたフロア直結型のバンガーが数多く生まれ、近年根強い人気を誇るTech HouseやAfro House、ダンスポップの要素を取り込んだハウスチューン、さらには感情を揺さぶるProgressive Houseのアンセムまで、多様なHOUSEサウンドがシーンを席巻。ジャンルの枠を超えたHOUSEトラックが、クラブやフェスの現場で幅広くプレイされ、その存在感を着実に高めていった。

DJによるプレイリスト共有プラットフォームとして知られる1001Tracklistsが、年間でもっともプレイされたプロデューサーとしてMax Stylerを選出したことも、2025年の流れを象徴するトピックのひとつだ。



また、昨年のDrum & Bassの盛り上がりに続き、今年はUK Garageシーンの台頭がより鮮明に表れた年でもあった。現場を起点にグルーヴを重視した楽曲が支持を集め、シーン主導でトレンドが形成されていく流れが、2025年はよりはっきりと可視化された。

EDM MAXXでは、2025年を通して500本以上の作品を紹介してきた編集部が、その中から2025年を象徴する30曲を厳選。
シーンでの広がりや現場でのリアクションを踏まえ、2025年を語るうえで欠かせないトラックをピックアップした。



以下、EDM MAXXが選ぶ「EDM MAXX’s Top 30 Songs of 2025」を発表。
2025年のフロアを彩った楽曲とともに、この1年のEDMシーンを振り返ってほしい。


【EDM MAXX’s Top 30 Songs of 2025】

1位 HUGEL, David Guetta, Kehlani & Daecolm – Think Of Me
HUGELによるAfro Houseのグルーヴに、David Guettaの洗練されたプロダクション、KehlaniとDaecolmの存在感あるボーカルが重なった一曲。フロア志向のビートとメロディアスなボーカルを高次元で融合させた構成が支持を集め、クラブからフェスまで幅広い現場でプレイされたことで、2025年のHOUSEシーンを象徴するトラックとして定着した。



2位 Disco Lines & Tinashe – No Broke Boys
Disco Linesによる躍動感のある4つ打ちビートに、Tinasheのしなやかで存在感のあるボーカルが重なった一曲。R&Bナンバーをダンスフロア仕様へと再構築した本作は、キャッチーなフックと高揚感のある展開が特徴で、クラブからフェスまで幅広い現場で支持を集めた。TikTokを起点に急速に広がり、多くのDJがセットに取り入れたことで、2025年のサマーシーズンを象徴するトラックとして定着。



3位 BLACKPINK – JUMP
Diploのプロデュースのもと、BLACKPINKが放つエネルギッシュなダンストラック。中毒性の高いリフと躍動感のあるビートが印象的で、DiploならではのグローバルなダンスサウンドとK-POPのポップネスが融合した仕上がりとなっている。リリース後はダンスミュージック・シーンの枠を越えて注目を集め、2025年を象徴するクロスオーバー・トラックとして存在感を示した。



4位 Fred again.. x Skepta x PlaqueBoyMax – Victory Lap
Fred again..がSkepta、PlaqueBoyMaxと共作した「Victory Lap」は、UKラップとダンスミュージックを横断する高いエネルギーを備えた一曲。タイトなビートと緊張感のある展開を軸に、Skeptaの鋭いフロウが楽曲に明確な推進力を与えている。Fred again..は、10週で10曲を発表し、10都市で10公演を行うプロジェクト「USB002」を展開。7月のFUJI ROCK FESTIVALで初来日公演も実現し、2025年のダンスミュージック・シーンを通して継続的に注目を集めた。



5位 Afrojack, Martin Garrix, David Guetta & Amél – Our Time
Afrojack、Martin Garrix、David GuettaというEDMシーンを代表する3人が、シンガーAmélを迎えて放つコラボレーション・トラック。Martin Garrixによるエモーショナルなメロディ、David Guettaのキャッチーなフック、Afrojackの強烈なグルーヴ、Amélのボーカルが一体となり、2010年代EDMの精神を受け継ぎながらも、2025年のフロア感覚にアップデートされたサウンドに仕上がっている。



6位 Skrillex & HAWAII SLIM – SPITFIRE
Skrillex
がメジャーレーベルからリリースした最後のアルバム『F*** U Skrillex You Think Ur Andy Warhol But Ur Not!! <3』に収録された一曲。初期ダブステップ期を彷彿とさせる荒々しいサウンドと攻撃的な展開が印象的で、Skrillexの原点回帰を強く感じさせるトラックとなっている。



7位 James Hype – Don’t Wake Me Up
James Hypeが放つ、エモーショナルかつアンセミックなハウストラック。高揚感のあるメロディと力強いドロップが印象的で、クラブの現場を中心に支持を拡大。2025年のHOUSEシーンで存在感を示した一曲として、多くのDJにプレイされた。



8位 Sub Focus & bbyclose – On & On
20年以上にわたりドラムンベースの最前線を走り続けてきたSub Focusが、キャリア4作目となるソロアルバム『Contact』をリリース。本人が“ドラムンベースそのものをテーマにしたフルアルバム”と語る通り、その収録曲「On & On」は、疾走感のあるドラムンベースにエモーショナルなメロディとbbycloseのボーカルを重ねた一曲となっている。



9位 Calvin Harris & Clementine Douglas – Blessings
Calvin HarrisがClementine Douglasを迎えてリリースした「Blessings」は、ハウスミュージックへの原点回帰を感じさせる一曲。ユーフォリックなシンセと明るいピアノラインが印象的で、クラブからフェスまでを強く意識したサマー・ハウスサウンドに仕上がっている。



10位 Sammy Virji x Skepta – Cops & Robbers
Sammy VirjiとUKグライム界の重鎮Skeptaがタッグを組んだ「Cops & Robbers」は、UKガラージとグライムのエッセンスを融合した一曲。洗練されたUKガラージビートに深いベースラインを乗せ、Skeptaの鋭いリリックが楽曲に強い存在感を与えている。



11位から30位は以下の通り。

11位 Wuki – Ain’t It Fun
12位 Anyma & Ellie Goulding – Hypnotized
13位 Tiësto, Odd Mob & Goodboys – Won’t Be Possible
14位 John Summit & Inéz – light years
15位 W&W – OIIA OIIA (Spinning Cat)
16位 Chemical Brothers – Galvanize (Chris Lake Remix)
17位 Chris Lorenzo – Appetite
18位 Martin Garrix & Arcando – Set Me Free
19位 Dom Dolla & Daya – Dreamin
20位 Mau P – Like I Like It
21位 Joshwa, Bleu Clair & Malive – Edge of Desire
22位 Cloonee, Young M.A & NndrRaw – Stephanie (HNTR Remix)
23位 Disclosure & Chris Luno – One2three (feat. Leven Kali)
24位 D.O.D & Calvin Harris – Sweet Nothing (2025 Edit)
25位 KETTAMA – It Gets Better (Forever Mix)
26位 MPH – Hold On
27位 Alok & ARTBAT – Truth, Peace, Love, Acid
28位 SIDEPIECE & Bobby Shmurda – Cash Out
29位 Daniel Allan & Port London – Better With You
30位 Marshmello & Ellie Goulding – Save My Love