Skepta, Fred again..
NEW RELEASE

Fred again.. × グライム帝王Skepta、続く衝撃!最新EP『Skepta .. Fred』サプライズリリース

Skepta × Fred again.. - "Skepta..Fred" EP

ロンドン出身のラッパー/プロデューサーであり、グライム・シーンの象徴的存在である Skepta。そして 2025 年夏、フジロックのヘッドライナーを務め、その圧巻のパフォーマンスで世界中に名を知らしめた Fred again..。この二人が手を組んだコラボレーションEP『Skepta .. Fred』が突如サプライズ・リリースされた。



6 月に先行配信された「Victory Lap」が各国チャートを席巻したのも記憶に新しい中、わずか1週間前には続編ともいえる「Back 2 Back」が公開され、瞬く間に世界中のダンス・ミュージック・フリークを熱狂させたばかりだ。


その直後に、まさか EP 全体が控えているとは誰も予想していなかったはず。YouTube に公開された「Back 2 Back」のミュージック・ビデオは瞬時に拡散され、サプライズ・リリースの勢いをさらに後押しした。


今回の EP は全 5 曲・16 分というコンパクトな構成で、「Victory Lap」「Back 2 Back」に加え、「London」「Last 1s Left」「21 Years」という 3 曲の新曲を収録。冒頭を飾る「Back 2 Back」は、Skepta の鋭いラップと Fred again.. のシネマティックなビートが激しくぶつかり合う、挑発的で勝利宣言的なトラックだ。その熱狂は途切れることなく「London」へとシームレスに接続し、フューチャリスティックなサウンド・プロダクションとストリートに根ざしたラップが融合して、UK の現在地を描き出す。「Last 1s Left」は脈打つビートと重低音が支配するクラブ・バンガーで、フロア直撃の推進力に、緊張感のあるリリックが重なる。続く「21 Years」では内省的なトーンが強まり、過去を振り返り時間の重みを噛みしめる言葉に、Fred again.. の感傷的なコードワークが寄り添い、静かな余韻を残す。そしてラストは大ヒットを記録した「Victory Lap」。力強いフックが会場全体を巻き込み、アンセミックな華やかさで幕を閉じる。


この作品の核にあるのは、グライムの剛直さとエレクトロニカの繊細さが互いを侵食せず共存している点だ。Fred again.. の立体的で感情豊かなプロダクションは Skepta のラップを新しい角度から照らし出し、Skepta は成熟と攻撃性を同時に放ちながら EP 全体に強烈な存在感を刻む。リリース直後からメディア/ファンの評価は高く、「グライムとクラブ・カルチャーの境界線を軽やかに飛び越えた」と絶賛の声が鳴り止まない。次なるコラボレーションでは、どのようなバランスで化学反応が展開されるのかにも期待が高まっている。

すでに Glastonbury 2025 では Skepta がサプライズ登場して「Victory Lap」を披露。さらに、Skepta 主催フェス Big Smoke Festival では 2 日目のサプライズ・ヘッドライナーとして Fred again.. を招き、自身のヒット「Turn Off The Lights」などを披露。Skepta や JME、D Double E らがその場でフリースタイルを重ねる豪華な展開となった。フェスのみならず、Twitch 上のライブ配信イベントでもポップアップを行うなど、この楽曲がクラブから大規模フェスまで幅広い現場で機能することを証明している。



『Skepta .. Fred』は、イギリスを代表する二人が芸術性を追求し、ジャンルの垣根を越えて響き合うことで誕生した衝撃作だ。攻撃的な幕開けから都市の影、内省、そして祝祭的な凱旋までをわずか 16 分で描き切る本作は、まるで凝縮されたライブセットのような一貫性を持ち、聴く者を一気に引き込む。グライムの歴史とクラブ・カルチャーの未来が同時に描かれたこの EP は、UK カルチャーの“今”を体現する一枚と言えるだろう。

現在、Fred again.. は盟友 PARISI の故郷であるイタリアでツアーを敢行中。今後のサプライズにも期待がかかる。