NEW RELEASE

Calvin Harris × Kasabian、ロックの熱をフロア仕様に落とし込んだ新曲「Release The Pressure」発表

Calvin Harris, Kasabian - Release The Pressure

Calvin Harrisが英ロックバンドKasabianを迎えた新曲「Release The Pressure」をリリースした。



今作でもHarrisは、気鋭のヒットメイカーとしての力量と見事なバランス感覚を見せている。まず、大ヒット「Miracle」や「Blessings」でも聴かせた、近年の彼を象徴するトランス/90’sレイヴ由来のトランシーなアルペジオ・シンセで、一気に世界観へ引き込む。そこからブレイクビーツで当時のレイヴ感を想起させる高揚感を煽りつつ、ドロップでは派手さで押し切らない。タイトなハウス・ビートにUKガラージ由来の低音の効いたベースラインを組み合わせ、ミニマルなハウスのグルーヴへ落とし込んでいく。これは近年ヨーロッパを中心に大きな潮流となっているDeep Techのサウンド感とも通じるもので、Harrisが現行シーンをしっかり視野に入れていることが伝わるプロダクションだ。


さらに本作で重要なのが、Kasabianの“ヴォーカルの使い方”だ。メロディで聴かせるというより、フロアに“参加”させるためのチャント的な声の置き方で、フェスの合唱ポイントとして機能。またKasabianの、少し粗さを残した存在感がビートの前に出て、楽曲全体に荒々しさや脈動感を加えている点も、今回のコラボならではの醍醐味だ。



この楽曲は、KasabianのヴォーカルであるSergio PizzornoがSNSで「デカいバンガーが、この指先にある」と予告し、ティザー音源を公開したことで、大きな話題を集めていた。


さらに今回は配信のみならず、赤12インチや赤マーブル7インチのヴァイナル、CDといったフィジカルも用意され、限定の“ルビー・レッド”仕様アナログ盤は即完売し注目を集めた。



Kasabianは1997年に英レスターで結成されたUKロックバンド。ギター・ロックを土台にしつつ、レイヴ/エレクトロ的なビート感や反復(チャント感)を取り込んだ“踊れるロック”で存在感を広げてきた。スタジオアルバム8作のうち7作が全英1位に到達し、ライブの評価も高く、2014年にはGlastonburyのPyramid Stageでヘッドライナーを務めた。また2010年のBRIT AwardsではBest British Groupを受賞。現在は中心人物のSergio Pizzornoがリードボーカルも担う体制で活動している。代表曲は最大ヒット級の「Fire」、初期の看板曲「Club Foot」、アンセム性の強い「Underdog」など。ロックの推進力を保ちながら、フロアで合唱させる熱量を作れるバンドであり、その点でもCalvin Harrisとの相性の良さが際立つ。




Kasabianは2026年春に通算9枚目の最新アルバム『Act III』のリリースを予定し、SUMMER SONIC 2026への出演も決定している。


またCalvin Harrisは2026年夏、Ushuaïa Ibizaで火曜と金曜のデュアル・レジデンシーに戻ることがアナウンスされ、さらに世界的フェス「Tomorrowland」への初出演も話題となった。両者の現場でこの楽曲がどんな瞬間に鳴らされ、どんな反応を生むのか、今から楽しみだ。