また彼はリミックスやブートレグ・エディットでも定評があり、特にコロナ禍には「Beats I Can’t Release」というシリーズをSNSで毎日のように公開し、大きな話題に。そこから生まれた往年のクラシック = Cheryl Lynn「Got to Be Real」、Stevie Nicks「Edge of Seventeen」、さらにThe Temptations「My Girl」を再構築したリワーク作品たちは正式リリースされ、世界中のDJにプレイされるなど、Wukiの名を一気に広めるきっかけとなった。
2020年にはMiley Cyrus「Mother’s Daughter」のリミックスでグラミー賞にノミネート。また、Skrillexの最新アルバム『F*CK U SKRILLEX YOU THINK UR ANDY WARHOL BUT UR NOT!! <3』にも参加するなど、現在もその注目度は高まる一方だ。
近年ではテックハウス特化のレーベルRepopulate Marsと、そのサブレーベルSouth of Saturnを立ち上げ、John SummitやEli Brownの初期作をリリースするなど、現行シーンに強い影響力を持つ。中でも、Mau Pの代表作「Drugs From Amsterdam」がこのレーベルからリリースされたことは、その存在感を象徴している。