NEW RELEASE

リミックス職人Wuki、Big Seanヒップホップ・アンセムをフロア直撃のテックハウスにアップデート

Wuki, Lee Foss - IDFWU

US・ニュージャージー出身のDJ/プロデューサー、Wukiが、シカゴのハウスDJ Lee Fossとのコラボ楽曲「IDFWU」をリリースした。



本作は、Big Seanによる2015年のヒップホップ・アンセム「IDFWU」を、大胆にテック・ハウス仕様で再構築したリワーク。ヘヴィなベースラインと、シャープにグルーヴを刻むパーカッションに、原曲の印象的なボーカルフックを巧みに融合。力強いビートと“抜き差し”の妙がフロアの空気を一変させる、まさに直撃系のクラブチューンに仕上がっており、DJシーンでもすでに話題沸騰中だ。


Wukiは、ロックバンドでのキャリアを経て、2010年代にダンス・ミュージックDJとして本格始動。Dubstepなどのベースミュージックを軸に、EDMやハウスなどジャンルを横断するスタイルで注目を集め、2015年にはRL GrimeとBig Seanのヒット曲「Kingpin」のリミックスで一躍名を上げる。その後、SkrillexのレーベルOwslaや、Diplo主宰のMad Decent、A-TrakのFool’s Goldといった重要レーベルからリリースを重ねた。


また彼はリミックスやブートレグ・エディットでも定評があり、特にコロナ禍には「Beats I Can’t Release」というシリーズをSNSで毎日のように公開し、大きな話題に。そこから生まれた往年のクラシック = Cheryl Lynn「Got to Be Real」、Stevie Nicks「Edge of Seventeen」、さらにThe Temptations「My Girl」を再構築したリワーク作品たちは正式リリースされ、世界中のDJにプレイされるなど、Wukiの名を一気に広めるきっかけとなった。


2020年にはMiley Cyrus「Mother’s Daughter」のリミックスでグラミー賞にノミネート。また、Skrillexの最新アルバム『F*CK U SKRILLEX YOU THINK UR ANDY WARHOL BUT UR NOT!! <3』にも参加するなど、現在もその注目度は高まる一方だ。




そして今回のコラボ相手であるLee Fossは、Jamie Jones、Ali Love、Luca C(Infinity Ink)らと共にHot Naturedのメンバーとして活動し、ダンスミュージックレーベルHot Creationsの共同設立者としても知られる重要人物。


近年ではテックハウス特化のレーベルRepopulate Marsと、そのサブレーベルSouth of Saturnを立ち上げ、John SummitやEli Brownの初期作をリリースするなど、現行シーンに強い影響力を持つ。中でも、Mau Pの代表作「Drugs From Amsterdam」がこのレーベルからリリースされたことは、その存在感を象徴している。


アンダーグラウンドとメインストリームを自由に行き来する2人の才人が手がけたこの新曲は、その絶妙なバランス感覚が際立つ1曲。Lee Foss自身も、「相棒のWukiと一緒に“武器”を投下するのは最高だよ。この曲はずっと俺のセットで使ってる秘密兵器なんだ。」と、本作への手応えを力強く語っている。

原曲へのリスペクトを保ちつつ、テックハウスの構造美を見事に融合させた意欲作となった「IDFWU」。現在Wukiは、IBIZA公演を含む夏のツアーを開催中で、この「秘密兵器」はまさに2025年夏のフロア・アンセムとして鳴り響くことだろう。