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NEW RELEASE

Mau P「B面の常識を覆す」進化系テックハウスを2曲同時に発表

Mau P - Too Big For B-Side

オランダ出身のDJ/プロデューサー、Mau P(マウ・ピー)が2曲を収録した最新EP『Too Big For B-Side』をリリースした。



「B面にしておくには凄すぎる」。これは音楽シーンにおける“Bサイド=メインになれない実験曲”という既成概念を皮肉ったタイトルだ。本作は、Diplo、Tiesto、Afrojack、Anyma、FISHER、John Summit、SolomunといったトップDJたちにプレイされ瞬く間に話題作となった。本人自身もCoachellaやEDCなど主要フェスティバルで披露しており、特に「Like I Like It」は通称「ID5」としてファンの間でリリースが待望されていた楽曲である。

1. Like I Like It

無駄を削ぎ落としたミニマルな構成ながら、唸るアシッドベースとタイトなビートがグルーヴを生み出し、1985年のファンクバンドAurraによる同名曲のボーカルが見事に融合。シンプルながら、フロアをピークタイムへと導く力を持つ1曲。



2. People Talk People Sing

こちらはMau Pのパブリックイメージから一歩踏み出したトラック。パンチの効いたビートとレイヴィーなシンセが絡み合い、エレクトロ色の強いダンスチューンに仕上がっている。彼の音楽的な幅と柔軟性を感じさせる楽曲である。


・Mau Pとは?

本名Maurits Jan Westveen、1996年10月26日オランダ生まれ。両親がミュージシャンという環境で育ち、2010年代にMaurice West名義でビッグルームEDMシーンに登場。W&Wとの共作やHardwellと手がけたCascada「Everytime We Touch (Hardwell & Maurice West Remix)」は今なおフェスやクラブでもプレイされる人気のリミックスの一つである。



やがてスタイルを転換し、2022年に「Drugs From Amsterdam」でMau Pとしてデビュー。この楽曲は世界中で5つのゴールド認定を受ける大ヒットに。さらにAnyma率いるレーベル『Afterlife』からリリースされたKevin de Vriesとの「Metro」はTomorrowlandで最もプレイされた10曲の1つにも選出され、テックハウスからメロディックテクノまで自在に行き来するアーティストとして、ダンスミュージック・シーンにおいて不動の存在となっている。



・IBIZAレジェンド Solomun主宰レーベルからのリリース

本作のリリース元は、ドイツ拠点のレジェンドDJ Solomun (ソロムン)が主宰するレーベル『Diynamic Music』。SolomunはIbiza DJ AwardsやMixmag、Resident Advisorで数々の賞を受賞し、イビサ島Pachaでのレジデンシーを務めるなど、グローバルシーンで確固たる地位を築いている。そんな現行アンダーグランド・シーンからも支持を得ているレーベルからのリリースであることも、彼の手掛ける作品のクオリティと注目度を裏付けている。

こちらは彼がIBIZAでSolomunとのB2Bを含むDJを行った時のものである。


今作『Too Big For B-Side』でトップDJ/プロデューサーとしての力量を両面から見せつけてくれたMau Pは、今年に入ってからもAwakenings FestivalやUltra Europeなどの大型フェス出演が続々と決定。また10月に自身のツアー『Baddest Behaviour』をLA Historic Park(ロサンゼルス州立歴史公園)規模で行うことを発表したばかり。そして11月に行われるアメリカ・レッドロックス劇場での単独ライブは、わずか1時間でソールドアウトするほどの人気ぶり。Mau Pは、今や単なるプロデューサーではなく、ダンスミュージックシーンにおける“現象”となりつつある。