NEW RELEASE

Anyma、12曲を追加し世界観を拡張した『The End Of Genesys』デラックス版を発表

Anyma – The End Of Genesys (Deluxe)

Anymaが最新アルバム『The End Of Genesys (Deluxe)』をリリースした。



本作は2025年5月にリリースされたオリジナル・アルバム『The End Of Genesys』を拡張する形で届けられたデラックス版。オリジナル版で提示されていた、メロディック・テクノを軸としながら「人間とテクノロジー」「感情と機械」の関係性をテーマに描かれたサウンドスケープに、新曲およびリミックスを含む計12曲が追加され、Anymaが築いてきた世界観をさらに押し広げる作品へと進化させている。

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新たに加わった収録曲の中でも、その中心に据えられているのが、今年の顔とも言える存在となった『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』でも注目を集めたシンガー、EJAEとのコラボレーション「Out Of My Body」だろう。


Anymaのシネマティックかつ機能的なビートと、EJAEのクールで芯のあるボーカルが重なり合い、高い没入感を備えた新たな世界観が提示されている。フロア対応力を持ちながら、聴く者の感覚を内側へと引き込むこの楽曲は、Deluxe版を象徴する“目玉”とも言える。

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同じく印象的なのが、DJ SnakeやGryffinとのコラボレーション・ヒットでもEDMシーンに強い存在感を示してきたBipolar Sunshineを迎えた「Love Hurt」だ。ソウルフルで感情の起伏に富んだボーカルがAnymaのメロディックなトラックと有機的に結びつき、クラブ・ミュージックでありながらポップフィールドにもアプローチ可能な仕上がりに。


メロディック・テクノ・シーンとの結びつきも、このDeluxe版ではより明確だ。ヒット曲「Simulation」でも共演したChris Avantgardeとは、昨年のスフィア公演でも披露された「Neo-Consciousness」、そして昨年発表されたコンピレーション『Quantum Echoes Pt. I』から、新時代“Quantum”の幕開けを告げる同タイトル曲「Quantum」の2曲が追加収録されており、Anymaのコンセプチュアルな側面がより色濃く反映。



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「First Time」はKevin de Vriesとの共作で、洗練されたグルーヴと緊張感のあるシネマティックな世界観が特徴的な一曲。また「Girls MIA」では、メロディック・テクノ・シーン期待の新鋭とされるAdam Selloukとタッグを組み、反復するフレーズとラップの快楽性をドライブさせたフロアライクなトラックに仕上げ、ダンスミュージックとしての機能面にも強くアピールしている。



ダンスフロアに向けたアプローチとしてさらに注目すべき楽曲が「Dreams」だ。現行テックハウス・シーンで人気を集めるHILLSとの共作により、よりストレートでフロア志向のグルーヴを提示。メロディック・テクノに軸足を置きながらも、特定のシーンに縛られない姿勢を明確に示した。


そして、2025年のマイアミで開催されたULTRA MUSIC FESTIVALのメインステージにおけるB2Bセットが大きな話題を呼んだ重鎮、Solomunとの共作で、11月に先行リリースされていた「Till I Die」も本作に収録。ダークでありながら疾走感を備えたサウンドと、反復するボーカルとシンセの交差によって、独自のエモーショナルな感覚を強化させている。


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リミックス陣の人選も抜かりない。Chris Avantgardeとのヒット曲「Simulation」は、若くしてメロディック・テクノ・シーンの期待の星となり、昨年12月には来日も果たしたSCRIPTがリミックスを担当。原曲のドラマ性を保ちつつ、より現場向きに再構築したものとなった。


さらに、日本をモチーフにした楽曲「Neverland (From Japan)」は、Cloonee & Young M.A「Stephanie」のリミックスで一躍ブレイクし、昨年9月に初来日を果たしたHNTRがリミックスを手がけた。重厚なベースラインを前面に押し出し、よりアグレッシブなピークタイム仕様へと生まれ変わっている。


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『The End Of Genesys (Deluxe)』は、こうした多彩なコラボレーションを通じて、Anymaというアーティストが「メロディック・テクノの象徴」に留まらず、EDM、テックハウス、さらには体験型ライブへと視野と表現領域を広げていることを明確に示す作品だ。2026年のCoachellaでは、全く新しいライブショー『ÆDEN』を世界初公開する予定となっており、「アートの歴史をクラウドにアップロードする」という壮大なコンセプトのもと、『Genesys』シリーズを超える新たなヴィジュアルとサウンドをどのように提示するのか、期待は高まるばかりだ。