本作は2025年5月にリリースされたオリジナル・アルバム『The End Of Genesys』を拡張する形で届けられたデラックス版。オリジナル版で提示されていた、メロディック・テクノを軸としながら「人間とテクノロジー」「感情と機械」の関係性をテーマに描かれたサウンドスケープに、新曲およびリミックスを含む計12曲が追加され、Anymaが築いてきた世界観をさらに押し広げる作品へと進化させている。
メロディック・テクノ・シーンとの結びつきも、このDeluxe版ではより明確だ。ヒット曲「Simulation」でも共演したChris Avantgardeとは、昨年のスフィア公演でも披露された「Neo-Consciousness」、そして昨年発表されたコンピレーション『Quantum Echoes Pt. I』から、新時代“Quantum”の幕開けを告げる同タイトル曲「Quantum」の2曲が追加収録されており、Anymaのコンセプチュアルな側面がより色濃く反映。
そして、2025年のマイアミで開催されたULTRA MUSIC FESTIVALのメインステージにおけるB2Bセットが大きな話題を呼んだ重鎮、Solomunとの共作で、11月に先行リリースされていた「Till I Die」も本作に収録。ダークでありながら疾走感を備えたサウンドと、反復するボーカルとシンセの交差によって、独自のエモーショナルな感覚を強化させている。
『The End Of Genesys (Deluxe)』は、こうした多彩なコラボレーションを通じて、Anymaというアーティストが「メロディック・テクノの象徴」に留まらず、EDM、テックハウス、さらには体験型ライブへと視野と表現領域を広げていることを明確に示す作品だ。2026年のCoachellaでは、全く新しいライブショー『ÆDEN』を世界初公開する予定となっており、「アートの歴史をクラウドにアップロードする」という壮大なコンセプトのもと、『Genesys』シリーズを超える新たなヴィジュアルとサウンドをどのように提示するのか、期待は高まるばかりだ。