NEW RELEASE

世界的スターDJ・Alok、メロディックテクノ新鋭SCRIPTと夢のコラボ「Substance」発表

Alok, SCRIPT, FAANGS - Substance

南米のスターDJ AlokとSCRIPT、そしてFAANGSが、新曲「Substance」をリリースした。



EDCをはじめとする世界的フェスでクラブカルチャーを牽引しているレーベルから発表された本作は、クラブの空間をしっかりと掴む太くパンチのあるキックと、重低音のベースラインを主軸に構築されている。過剰なメロディや装飾をあえて排し、グルーヴそのものの力でフロアのテンションを押し上げていく構造は、近年大きなムーヴメントとなっているテックハウスのアンダーグラウンドな空気感を色濃く反映しつつ、現代的なサウンド処理によって洗練された仕上がりを実現。また、本作を単なるツール的トラックに終わらせていないのが、FAANGSのボーカルだ。クールでざらついた質感を持ちながらも、楽曲全体のグルーヴを的確に統率する彼女の声は、フックとして前に出すぎることなく、トラック全体のムードを形作る重要な役割を果たしている。ブレイクを経て、最終的にメロディック・テクノにも通じる展開へと移行する構成では、一気に音の厚みが加わりエネルギーが爆発。フロアが一体となる瞬間を生み出す流れも、本作の大きなハイライトと言えるだろう。


ブラジル出身のAlokは、Spinnin’ Recordsからリリースした「Hear Me Now」や、Kenny Dopeのクラシックを現代的に再構築した「Deep Down」といったポップ・ハウスのヒットで世界的な知名度を獲得。




一方で、ブラジリアン・ベースをルーツに持つフロア志向の感覚を軸に、近年はテクノも含めたジャンルの境界を自在に行き来しながら、ダンスフロアへの意識を決して見失わないスタンスを貫いてきた。


2010年代後半以降、南米を起点に世界的な成功を収め、今年はDJ MagのDJランキングで3位を記録。さらにTIME誌によって「最も影響力のある気候リーダー100人」のひとりに選出されるなど、音楽活動を超えた影響力も注目されている。


一方、カリフォルニアを拠点に活動するSCRIPTは、わずか26歳にしてJohn Summit主宰の〈Experts Only〉からリリースされた「Flex My Ice」、CassianおよびBelladonnaとのコラボレーション楽曲「Where I’m From」でチャートを賑わせてきた。


Anyma率いるAfterlifeレーベルから発表された「On The Low」は、Dom Dolla、ARTBAT、Tale Of UsといったトップDJたちから支持を集め、Anymaのアルバムへの参加などを通じて、その存在感を一気に高めている。



また今月12月にはZouk Tokyoで来日公演を行ったことも記憶に新しい。


FAANGSはカナダ出身のシンガーソングライター。もともとはポップフィールドでキャリアを築いてきたアーティストだが、David Guettaの作品への参加などを通じて、近年はエレクトロニック・ミュージックとの相性の良さも高く評価されている。



今後、Alokは2026年にEDC Thailandやメキシコ公演への出演を予定しており、5月にはラスベガスのスフィアでの公演も控えるなど、さらなる話題を提供してくれそうだ。一方、SCRIPTもKREAMやAdam Selloukといった同世代の次世代アクトとの共演が控えており、来年のさらなる飛躍が期待される。