John Summit, Dimension Official Photo
NEW RELEASE

Dimension、John Summit版「Silence」にドラムンベースの疾走感を纏わせた最新リミックスを公開

Delerium, Sarah McLachlan, John Summit, Dimension - Silence (Dimension Remix)

トランスの金字塔・Delerium「Silence(feat. Sarah McLachlan)」が、John Summit版に続き、Dimensionによるドラムンベース・リミックスとして新たな進化を遂げた。


原曲は1999年、カナダのエレクトロニックユニットDelerium がSarah McLachlanを迎えて制作した名曲。神秘性とエモーションを帯びたボーカルは当時のクラブシーンで異彩を放ち、翌年には、Tiëstoによるリミックスが世界的ヒットを記録。トランス黄金期を象徴するアンセムとして、25年を経てもなお強い存在感を放ち続けている。


近年、90〜00年代のトランスやクラシックハウスが再評価される中、「Silence」も現行サウンドの文脈で再び脚光を浴びている。John Summitが手がけたリワークは2024年のフェスシーズンを席巻し、原曲のスピリチュアルな美しさを損なうことなくメインステージ仕様へアップデートした代表例だ。John SummitがMadison Square Garden公演で初披露して以降、セットのハイライトとして定着。トランス的高揚と現行ハウスの推進力を噛み合わせた構成が評価され、2025年5月に正式リリースされた。


そして今回、Dimensionによる最新リミックスが登場した。原曲の儚さと荘厳さを継承しながら、アドレナリンを直撃するドラムンベースへと昇華したアップデートだ。冒頭は Sarah McLachlanの神秘的なボーカルと、緊張感を生む反復シンセが静かに立ち上がる。ビルドではボーカルチョップが高揚を一気に押し上げ、ドロップではDimensionらしい高速ビートと重厚なローエンドが炸裂。中盤以降にはJohn Summitのメロディックな要素も溶け込み、両者の個性がドラマティックに交錯する。今夏、両者のセットでプレイされ話題を呼んだバージョンが、ついに公式リリースに至った。


リリースに際し、John Summitは次のようにコメントしている。
「Madison Square GardenでのデビューからDimensionとのこの新しいリミックスまで、“Silence”はずっと僕のキャリアを象徴する曲だった。新しい質感やリズムを加えることで、ファンがすぐに感じ取れる全く新しいサウンドスケープを作り上げたよ。」

さらにDimensionも、
「John Summitと僕は互いの音楽をずっとリスペクトしてきた。“Silence”を手がける機会を得た時、僕たちの強みを組み合わせれば、力強くてメロディックで、“純粋なエクスタシー”を生むリミックスが作れると確信していた。」とコメントしている。

「Silence」の持つ普遍的な魅力はそのままに、異なるスタイルからのアプローチが加わった今回のリミックス。20年以上愛されてきたクラシックが、また新たな形で聴き継がれていくことを感じさせる仕上がりだ。