Keinemusik, Boys Noize
NEW RELEASE

Keinemusik x Boys Noize、ギザのピラミッドで初披露された幻想的アフロハウスを遂にリリース

Keinemusik, Boys Noize - Crazy For It (feat. Vinson)

Rampa、Adam Port、&ME、Reznikを擁するベルリン発の音楽コレクティブKeinemusik(カイネムジーク)が、ドイツ出身のプロデューサーBoys Noize(ボーイズ・ノイズ)と、ニューヨーク出身のヴォーカリストVinson(ヴィンソン)と共に新曲「Crazy For It」をリリースした。



今作は、2024年4月にエジプト・ギザのピラミッドで行われたKeinemusikのライブセットでオープニングトラックとして初披露され話題となっていた楽曲。レコーディングは、グラミー賞受賞プロデューサーであり、ヒップホップの重要レーベル「Def Jam Recordings」の創設者としても知られるRick Rubin(リック・ルービン)の所有するマリブのShangri-Laスタジオにて行われた。



KeinemusikとBoys Noizeによる、洗練されたパーカッシブかつグルーヴィーなアフロ・ハウスと、ミニマルで浮遊感のある呪術的なトラックが融合。そこに、Kelisの「Milkshake」を彷彿とさせる印象的なフックを持つVinsonのソウルフルなヴォーカルが加わることで、感情の深みと幻想性を湛えたディープな楽曲に仕上がっている。



Keinemusikは、2009年にベルリンで設立された音楽レーベル兼アーティスト・コレクティブ。ディープハウスやテックハウスにルーツを持ちながら、現在ではアフロハウス・シーンを代表する存在となっている。2017年のデビューアルバム『You Are Safe』で注目を集めると、そのサウンドは多くのクリエイターやリスナーに影響を与え、2020年にはRockstar Gamesの『Grand Theft Auto』シリーズに登場し、ゲーム内のバーチャルクラブでパフォーマンスを行った。


さらに2022年には、ラッパーDrakeによる7枚目のアルバム『Honestly, Nevermind』において、&MEとRampaが「Falling Back」や「A Keeper」などの楽曲でプロデュースに参加。そして2024年、Adam PortとStryvによる楽曲「Move」が世界的ヒットを記録し、シーンのトップに躍り出た。音楽活動だけでなく社会貢献にも積極的で、2024年にはイビサで行われたシークレット・チャリティ・ビーチパーティにおいて€100,000を寄付するなど、音楽を通じた社会的取り組みも行っている。



一方、Boys Noizeはドイツ・ハンブルク出身のDJ/プロデューサー。2005年より活動を開始し、自身のレーベル「Boysnoize Records」から数々のヒットを送り出し、当時のエレクトロ・シーンをJusticeらとともに牽引した。エレクトロ、テクノ、インダストリアルを軸としながらも、Erol Alkan、Tiga、G-Dragon(BIGBANG)、A$AP Rocky、Frank Oceanら多様なアーティストとコラボレーションを重ね、アンダーグラウンドとメインストリームを自在に行き来する独自のポジションを築いている。Skrillexとのユニット「Dog Blood」やMr. Oizoとの「Handbraekes」としての活動など、同業アーティストからの厚い信頼もその証だ。近年では、テクノ特化型レーベル「ONES and ZEROS」を立ち上げ、さらに新たなチャレンジを続けている。


Keinemusikとしては、主催イベント「Kloud」シリーズを2025年6月のロンドン公演を皮切りに、パリ、ニューヨーク、ケープタウンなど世界各地で開催予定。メンバー個々のフェス出演も含め、今後も多忙なツアーが続く見込みだ。また、Boys Noizeも6月からNine Inch Nailsとのワールドツアー「Peel It Back World Tour」への参加が決定しており、ジャンルを越えて注目を集める彼らの今後の活躍から目が離せない。