Amelie Lens
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ULTRA JAPAN 2025特集: Amelie Lens

ベルギー発、テクノの女王Amelie LensがULTRA JAPAN 2025に降臨 - テクノの女王が語る“感情のレイヴ”を徹底解剖。

2025年9月13日(土)・14日(日)に開催予定の「ULTRA JAPAN 2025」。年々人気を集めるテクノ/ハウス特化ステージ『RESISTANCE』に、今年も注目が集まっている。中でも大きな話題となっているのが、ベルギー出身のテクノDJ/プロデューサー、Amelie Lens (アメリー・レンズ)の出演だ。進化し続けるテクノ・シーンの最前線を走る彼女のキャリア、作風、DJスタイル、そして初心者にもおすすめしたい代表曲を紹介しよう。


■「インディペンデントな姿勢で築いた真のアイコン」Amelie Lensとは?

Amelie Lens


1990年、ベルギーのヴィルヴォールデに生まれたAmelie Lensは、当初モデルとしてキャリアをスタートした異色の経歴を持つ。しかし、彼女を音楽シーンに引き寄せたのはそのルックスではなく、音楽に対する揺るぎない情熱だった。Nine Inch Nails、Underworld、Boys Noize、Ellen Allienなどに影響を受け、15歳で訪れたフェス「Dour」で初めて音楽と深く繋がったと語る。2014年にはファッション業界を離れ、Labyrinth Clubで自身のクラブイベントを開催。2016年に『Exhale』でデビューし、翌年、ベルリンの名門レーベル『Second State』より『Let It Go』をリリースして一気に注目を集めた。

「私は常に、“何を届けたいか”に忠実でいたい。商業的なトレンドより、自分の耳と心を信じて音を選びたいの」

2018年には自身のレーベル『Lenske』を、2020年にはイベントブランド『Exhale』と同名のレーベルを設立。若手アーティストを積極的に紹介し、数々の世界的フェスティバルに出演。中でもTomorrowlandでは「Amelie Lens presents EXHALE」ステージをプロデュースするなど、テクノ界のアイコンとしての地位を確立している。



■無機質だけではない、官能が息づくレイヴ・テクノの継承

Amelieの作品は「インダストリアル・テクノ」と「ミニマル・トランス」の融合と言われるが、その表現は決して無機質ではない。むしろ彼女の楽曲には、無骨なビートの奥に儚くも官能的な情緒が宿っている。スタジオには常にアナログ機材が並び、ライブではドラムマシンやハードウェア・サンプラーを駆使。そうして生まれる音は、機械的でありながら人間の深層に訴えかける。

「音の“質感”にはとてもこだわってる。どれだけ大きな会場でも、耳じゃなく“内臓”に届くような音で踊らせたいの」

このスタイルは、彼女が思春期に体験した90年代ベルギー・レイヴ文化へのオマージュでもあり、その衝撃を今の世代に伝えようとする姿勢が、彼女のサウンドに確かな説得力を与えている。




■ 疾走感とエモーショナルな構成力 ー 語るように踊らせるDJとしての圧倒的存在感

Amelie LensのDJセットの魅力は、無機質なインダストリアル・テクノに情緒と熱を宿す世界観だろう。身体の奥深くに響く重低音と、緻密に構築されたミニマルな展開でフロアを支配し、3デッキを駆使した緻密なミックスは単なる「ハード」なテクノにとどまらず、観客を陶酔へ導くようなストーリー性を帯びている。

「DJは物語を語る人だと思う。1時間のセットの中で、誰かの夜を変えるような瞬間が作れたら、それが一番嬉しい」

セットと照明、レーザー演出とのシンクロ率も高く、ULTRA JAPANの野外空間でどのような物語が展開されるのか、期待は高まるばかりだ。



■ ULTRA JAPAN 2025で体感したいAmelie Lensの5曲

最後に、Amelie Lensの世界にこれから触れるリスナーに向けて彼女の代表曲5曲を紹介しよう。

1. Falling For You (2024年)

昨年リリースされたヒット作。重厚なキックと官能的なヴォーカルを兼ね備え、彼女の持つ世界観を堪能できる。



2. One Mind (with Charlotte de Witte) (2025年)

同じベルギー出身のテクノ・アイコンCharlotte de Witte (シャーロット・ド・ウィッテ)とのコラボとして大きな話題を集めた。囁くようなヴォイス・サンプルと激しいアシッド・シンセが共存する両者の個性が融合した現行テクを象徴する1曲。



3. Hypnotized (2019年)

タイトル通り、トランス的な没入感を持つインダストリアル・ミニマル。繰り返されるヴォイス・サンプルが催眠的な効果を生み出し、レイヴィーなシンセと深いキックがフロアを直撃する。



4. Stay With Me (2017年)

彼女の名を世界的に知らしめた初期代表曲。ミニマルでありながらも強い中毒性を持つループと、どこか幽玄なボーカルサンプルが特徴。



5. Serenity (2025年)

現時点での最新作。「静けさ」と「混沌」という対照的なテーマを織り交ぜたEPからメロディアスな展開の中に、彼女特有の重厚なドラムとドライビングなビートが光る1曲。インパクトあるシンセリフとキャッチーなヴォーカルが入りながらも、レイヴ仕様のハードなエネルギーもしっかり内包された力強さが印象的だ。



高揚と官能、没入を体現するAmelie Lens。世界のフロアを揺らし続ける最先端のサウンドと物語を、実際にULTRA JAPAN 2025の大音量の中で体感してほしい。




現在『ULTRA JAPAN』では、オフィシャル先着先行チケットの第1弾が発売中。
『ULTRA JAPAN 2025』の公式サイトや各チケットベンダーを通じて購入可能となっている。 また、2024年に新設され話題となった23歳未満限定の『U-23チケット』も引き続き販売されており、若年層にとってさらに手に取りやすい価格設定となっているのも注目ポイント。


2014年から始まり、記念すべき10周年を迎える『ULTRA JAPAN 2025』――その熱狂の瞬間を見逃さないためにも、チケットは早めにチェックしておきたい。 以下より詳細をチェック。

■ 各チケットベンダー公式サイト
ZAIKO:https://iflyer.zaiko.io/e/ultrajapan2025
LivePocket:https://t.livepocket.jp/e/bc3vn

■『ULTRA JAPAN 2025』開催概要
タイトル ULTRA JAPAN 2025 (ウルトラ ジャパン ニセンニジュウゴ)
開催日時 2025年9月13日(土)、14日(日)  開演11:00(開場10:00) ※雨天決行・荒天中止
開催場所 TOKYO ODAIBA ULTRA PARK(お台場ULTRA JAPAN特設会場 / 江東区⻘海)
公式SNS X: @ultrajapan / Instagram: @ultrajapan / LINE: Ultra Japan / TikTok: ultrajapan / Facebook: @UltraJapan
オフィシャルサイト URL:https://ultrajapan.com/
主催・企画・制作 ULTRA JAPAN 2025 実行委員会