NEW RELEASE

John Summit、アルバム先行曲「LIGHTS GO OUT」リリース。現行ヒップホップの質感も取り込んだクラブバンガー

John Summit - LIGHTS GO OUT

米シカゴ出身のJohn Summitが新曲「LIGHTS GO OUT」をリリースした。今作は、今年リリースを控える最新アルバムからの先行曲となっている。



サウンドをひと言で言うなら、「観客を合唱させる導入から、速度とパワーで一気に押し切るピークタイム兵器」だ。核になっているのは「Where do we go when the lights go out」という野太い男性チャントの反復フレーズ。イントロからそれを前面に押し出し、一体感を煽る。コーラスで会場をひとつにした直後、重く疾走感のある四つ打ちビートで勢いをつけ、トラップ由来のブレイクで緩急を演出。さらにTravis Scott「FE!N」を想起させる攻撃的なヘヴィ・シンセで高揚をピークへ導き、最後は雷鳴のような高速ハウス・ドロップでフロアを熱狂させる。

BPMは140台。自身のメインジャンルであるハウスを主語にしながらも、Kanye West「CARNIVAL」のチャントや「FE!N」にも通じるヘヴィ・シンセのアタックなど、現行ヒップホップ〜トラップ的な質感を大胆に取り込み、ジャンルを軽々と越境するパワーを感じさせる。世界中のフェスやクラブでフロアを踊らせてきた経験値と、トレンドを取り込む審美眼が見事に融合した一曲に仕上がった。


もちろんリリース前から各地のセットでプレイされ、SNSでもファンによる動画が拡散。コーラスのインパクトが先に証明されたうえでの、待望の配信となった。さらに今回のMVやアートワークでは、彼の「元会計士」というキャリアを小ネタではなく物語のキーワードとして扱っている点もユニークだ。



本人も「今年最初のシングルは強く行く必要があった」と語り、アンセミックなヴォーカルが制作初日から頭を離れなかったこと、そしてハウス/トラップ/ヘヴィ・シンセのコンボが自分のセットで効いていることを説明している。加えて「会計士だったから“週の真ん中(水曜)”のしんどさは分かってる。だからアルバムが出るまで隔週水曜に新曲を出す」とも発信し、自身の経験を“生活感のある戦略”として提示したのも面白い。


シカゴ育ちの本名John Schuster(ジョン・シュースター)は、元会計士という異色のバックグラウンドからクラブの現場へ本気で転身。DefectedやToolroom、Insomniacといった名門レーベルからのリリースで着実にキャリアを築いてきた。昨年は米マイアミのULTRA MUSIC FESTIVALで、Dom Dollaとの「Everything Always」名義でメインステージのトリを飾り、今やハウスシーンの象徴的存在となったことを印象づけた。



さらに自身のレーベル『Experts Only』を立ち上げ、自身作はもちろん、現行ハウス〜テクノの潮流を象徴するアーティストや作品を発表。昨年ニューヨークで開催されたレーベルフェスも5万人を動員し大成功を収め、シーンの牽引者としての地位も確立している。


今年はすでにTomorrowlandへの出演が決定。さらに米マイアミのULTRA 2026では最終日クロージングが先行発表され、その期待値の高さも窺える。加えて、IBIZAの最新クラブ「UNVRS」で今夏、毎週月曜のレジデンシー開催も決定したばかりだ。最新アルバムへ向けた継続的なシングル投下も示唆しているJohn Summit。2026年の動きから目が離せない。
◾️John Summit 米ULTRAマイアミ2026 最終日大トリに正式決定