NEW RELEASE

Mestoネクストステージへ。Martin Garrix、John Summitらプレイの話題作「Caramelle」リリース

Mesto - Caramelle

オランダのプロデューサー、Mesto(メスト)が最新シングル「Caramelle」をリリースした。



リリース元はMartin Garrix率いるSTMPD RCRDS。数カ月にわたり、フェスやクラブで“謎のID”として火をつけ続け、正式公開前からトップDJたちのUSBに入り込んでいたこの1曲が、ついに公式リリースされた。

「Caramelle」は、フューチャーハウスを軸にキャリアを築いてきたMestoが、現行テックハウス文脈へ踏み込んだ新機軸ともいえる作品だ。タイトでバウンシーなキック、エフェクトでうねりを作るベースラインと抜けの良いローエンド、そしてメロディを最低限に抑えながらもフロアのテンションを持ち上げるユーフォリックなシンセワーク。さらにボーカル・チョップをアクセントに置いたサウンドデザインは、これまで以上にクラブ仕様へ振り切っている。メインステージのピークタイムにも、深夜4時のアンダーグラウンドにもハマるプロダクションは、まさにMestoの“次章”を告げる1曲とも言える。


この楽曲はリリース前から、Martin Garrix、Calvin Harris、Sebastian Ingrosso、Zedd、Tiësto、John Summit、Dom Dolla、Afrojack、Alan Walker、Alok、Gryffin、Loud Luxury、Odd Mob、Max Stylerなど、シーンを牽引する面々がプレイしている注目作だ。


特にGarrixは、先日行われたRed Rocksの3DAYS公演にMesto本人を招待し、Swedish House Mafia「Antidote」とのマッシュアップとして披露。John Summitも、自身のレーベルExpert Only発のヒット曲、Fallon「Diet Coke」のアカペラと掛け合わせてイントロで使用するなど、すでに複数のシーンで“即戦力曲”として機能している。リリース前にもかかわらず、これほど多くのトップDJ達が同曲をプッシュしている事からも「Caramelle」がすでに現場でその即戦力が証明されたアンセムであることを裏付けている。



現在26歳のMestoは、オランダ発の新世代プロデューサーの中でも最速で世界に名を刻んだアーティストだ。本名Melle Stomp。15〜16歳の頃にはYouTubeやSoundCloudで制作音源を公開し始め、同郷のMartin Garrixと接点を持ったことをきっかけに、2015年、Garrix & Justin Myloとのコラボ作「Bouncybob」が公式リリースされると、彼の名前は瞬く間に世界中のダンスミュージックシーンへ広がっていった。



その後もSpinnin’ RecordsやSTMPD RCRDSを拠点に多数のヒットを放ち、2024年にはMartin Garrixとの「Breakaway」がヒットし話題に。さらにZeddの3rdアルバムでは「Descensus feat. Dora Jar」の共作を担当し、プロデューサーとしての評価を確固たるものにした。



Justin MyloとはSTMPDを象徴する存在として活動を共にすることも多く、来日経験も豊富だ。今年は大阪万博会場で開催された「MUSIC CIRCUS Presents COMMON GROUND MUSIC FESTIVAL」に出演し、万博をフェス空間へと作り変え、多くの日本のダンスミュージックファンに強烈な印象を残したのも記憶に新しい。


今後の予定として、Mestoは年末年始にニューヨーク、タイ、そしてプラハでのショーを控えている。10代で“ティーンエイジャーの天才”として注目され、Garrixとの共作をきっかけに世界へ躍進し、フェス出演とストリーミングヒットを重ねてきた彼だが、ここにきて明確な転換期を迎えたといえる。その象徴が、今回のリリースを境にInstagramの過去投稿をすべて削除し、新たな世界観へブランドを再構築し始めた動きだ。「Caramelle」は、Mestoが未来を見据え、シーンの変化に応答しながら自身のサウンドをアップデートした証拠であり、キャリアにおける重要な分岐点となる一曲だ。