フランス出身のDJ/プロデューサーKungsが、3作目となるスタジオアルバム『Out Loud』をリリースした。
Kungsは2016年、わずか19歳でデビューアルバム『Layers』と世界的ヒット「This Girl」によって一躍注目を集めた。同曲は10億回以上のストリーミングを記録し、フランスを代表するエレクトロニックアーティストの一人としての地位を確立。2022年にはセカンドアルバム『Club Azur』を発表し、ディスコやイタロディスコの影響を色濃く打ち出したダンスアルバムとして高い評価を得た。
前作『Club Azur』から約4年ぶりとなるアルバム『Out Loud』には全10曲を収録。ハウスやイタロディスコの要素を取り入れながら、ポップのエッセンスを加えたサウンドで、彼らしいメロディセンスを保ちながら進化を打ち出している。
アルバムの幕開けを飾るのは、テクノシーンを代表するアーティストBoys Noizeとの共作「Get Away」。ディスコ、テクノ、イタロディスコの要素を織り交ぜたハイブリッドなクラブトラックで、アルバム全体の方向性を示す一曲となっている。Boys Noizeはアルバム全体のミックスと共同プロデュースにも関わっており、インダストリアルな質感とメロディックな温かみのバランスを形作る重要な役割を担っている。
続く「Galaxy」は盟友Theophilus Londonとのコラボレーション。80年代ソウルを思わせるムードを帯びた一曲で、温かみのあるドライヴ感あるプロダクションにTheophilus Londonのソウルフルなボーカルが重なる。どこかレトロな空気感をまとったダンストラックだ。
「Nasty」はハウスプロデューサーでラッパーでもあるChannel Tresを迎えた一曲。うねるベースと存在感あるボーカルが際立つ、タイトなハウスグルーヴを軸に展開するトラックだ。
そのほかにも、PNAUが参加したエネルギッシュな「Light Me Up」、CHANEYとのディープなクラブトラック「Addicted」、Stevie Appletonを迎えた「Body Talk」などを収録。80年代の影響を感じさせるメロディと、現代的なダンスフロアサウンドを取り入れた楽曲が並ぶ。
リリースに際しKungsは次のようにコメントしている。
「『Out Loud』は、何ヶ月にもわたる模索と探求、そして新しい試みの結晶だ。自分のサウンドを常に前進させ、毎回少し違う場所へリスナーを連れて行きたいと思っている。このアルバムが誰かの心に届き、何かを感じさせてくれたら嬉しい。制作のプロセスは、僕にとって本当に素晴らしい旅だった。」
またBoys Noizeも次のようにコメントしている。
「『Get Away』のアイデアは以前から温めていたものだったが、Kungsに聴かせた瞬間、彼はそれをどう仕上げるべきかすぐに理解してくれた。アルバム全体のミキシングと共同プロデュースを彼と一緒に手掛けられたことは本当に楽しい経験だった。イタロディスコ・ポップが好きなら、このアルバムはきっと気に入るはずだ。」