初のジャパンツアーも大盛況のHiroko Yamamura、重厚なローエンドが際立つピークタイム・テクノを解禁

シカゴ・テクノ・シーンを象徴するHiroko Yamamuraと、ダークで研ぎ澄まされたサウンドで知られるテクノDJ／プロデューサーSianが再びタッグを組み、最新コラボレーション「Set You Free」をOctopus Recordingsからリリースした。

シカゴを拠点とするHiroko Yamamuraは、ヴォーカルを織り交ぜたストイックかつエネルギッシュなテクノ・スタイルで独自のポジションを確立してきたDJ／プロデューサーだ。日本にルーツを持ち、テクノ発祥の地シカゴでキャリアを築き上げてきた彼女は、XLR8R誌の「シカゴ・トップ10 DJ」に選出された実力者でもある。2年連続でフジロックフェスティバルに出演し、11月には初のジャパンツアーも成功させた。DJスタイルは徹底してフロアファースト。無駄を削ぎ落としたフィジカルなビートを軸に、ストレートで骨太なテクノを積み重ねながら、ダンスフロアの熱量を一点に集中させていくのが最大の特徴だ。

■ Hiroko Yamamuraライブセット

一方のSianは、アイルランド生まれ、スペイン育ちというバックグラウンドを持ち、現在はロサンゼルスを拠点に活動するDJ／プロデューサー。Octopus Recordingsのレーベル・オーナーとしても知られる存在だ。モダン・テクノの風景を形作ってきた重要人物の一人で、HI-LO（Oliver Heldens）やdeadmau5へのリミックスワークなども手がけ、アンダーグラウンドとメインストリームの狭間に独自のポジションを築いてきた。Third Cultureとしてのユニット活動など、多角的なアプローチでモダンテクノの景色を更新し続けている。


そんな両者がタッグを組んだ「Set You Free」は、無駄を削ぎ落とした硬派なテクノ・トラック。重くうねるローエンドを軸に楽曲は力強く前進し、タイトに組み上げられたリズムと、Hiroko Yamamuraのルーツを感じさせるヴォーカルフックが鋭いアクセントを刻む。Sianらしいストリップドでビッグルーム志向のサウンド感もしっかりと息づいており、フロア仕様に徹した仕上がりとなっている。プロダクションには、ダンサーのために作られた“機能するテクノ”ならではの生々しさが宿り、控えめに忍ばせたアシッドのニュアンスが、ストレートな展開に程よい緊張感を与えている。「Set You Free」は、両者が長年フロアで培ってきたピークタイム志向のエネルギーを、そのまま結晶化した一曲と言える。

Hiroko Yamamuraは、来年3月3日〜8日に長野・白馬で開催される、雪山と音楽の祭典Snow Machine Japan 2026への出演も決定している。日本の雪山でシカゴ仕込みの強靭なテクノを体感できる、貴重な機会となりそうだ。



『Snow Machine Japan 2026』
＜ 日時 ＞
2026年3月3日(火)〜2025年3月8日(日)
＜ 場所 ＞
長野県・白馬村
＜ 出演 ＞
Armand Van Helden、CYRIL、D.O.D、Gorgon City、Hannah Laing、KOROLOVA、Mall Grab、Mashd N Kutcher、Steve Aoki、Sub Focus、Hiroko Yamamura 他
< 公式ウェブサイト >
https://hakuba.snow-machine.com/ja/
< チケットサイト >
https://hakuba.snow-machine.com/ja/チケット/