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キャリア30年、みんなが愛するフレンチ・ハウスのアイコン “Martin Solveig” DJ活動を引退

7万人が集まったフランスの大型フェスで30年のDJキャリアに終止符、今後は制作に専念

フランスのDJ/プロデューサーMartin Solveigが、DJ活動からの引退を発表。


今回引退を表明したMartin Solveigは、90年代初頭にDJとして活動を開始し、2010年代にはフレンチ・ハウスの代表格としてグローバルに活躍。「Hello」「Intoxicated」「Do It Right」「All Stars」など、ハウスとポップを融合したサウンドでヒットを連発した。Madonnaの2012年のアルバム『MDNA』では「Give Me All Your Luvin’」を含む6曲を共同プロデュースし、世界的な評価を高めた。



キャリアは30年を超え、これまでTomorrowland、Ultra Music Festival、Coachellaといった世界的フェスにも多数出演。2024年にはパリ・パラリンピックの閉会式でステージに立ち、「Hello」を披露するなど、フランスを代表する存在としてその名を刻んだ。


7月18日、Martin Solveigは地元フランスの大型フェス「Les Vieilles Charrues」に出演し、これが最後のライブとなった。

およそ7万人が集まったステージでMartin Solveigは、「人生の中で毎回“これが最後のライブだ”と思ってプレイしてきた。今日、その瞬間が訪れた」と語り、「長年応援してくれたみんな、心からありがとう。次は君たちの番」と観客に感謝を伝えた。

このパフォーマンスは2025年唯一の出演であり、30年以上にわたるライブ活動の締めくくりとなった。フェスのディレクターによれば、この日がラストとなることを知らされたのは数週間前で、「大きなサプライズだったが、とても光栄だった」と明かしている。


その翌日、SolveigはSNSでも正式に引退を報告。「心から満たされた気持ちでステージを降ります。これからは次の世代を観客として応援していく」と綴り、「音楽は自分の人生そのもの。これからも楽曲を作り続けていく」と、今後も制作活動を続ける姿勢を示した。今後の動向にも注目したい。