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Martin Garrix GMO SONIC 2025 レポート

代表曲を網羅した圧巻のセットと圧倒的な演出で2日間のフィナーレを飾る

1月25日(土)、26日(日)の2日間にわたり開催された「GMO SONIC 2025」。その大トリを務めたのは、世界のダンスミュージックシーンを牽引するMartin Garrix。代表曲を網羅したセットと壮大なレーザー演出で観客を圧倒し、2日間にわたるフェスティバルを見事に締めくくった。その様子をレポートしていく。

〈Martin Garrixとは〉
世界のダンスミュージックシーンを牽引するオランダ出身のDJ/プロデューサー、Martin Garrix。わずか17歳でリリースした「Animals」で世界中にその名を知らしめ、瞬く間にトップアーティストの地位を確立。英DJ MAGの「Top 100 DJs」ランキングでは、2016年から3年連続で1位を獲得。さらに2022年と2024年にも再び1位に輝き、進化を続ける圧倒的な人気と実力でシーンをリードしている。


Martin Garrixが登場したのは、スペシャルゲストとして注目を集めたRoséのステージ後。Roséが「Apt.」で締めくくるとLEDビジョンに「COMING UP NEXT Martin Garrix」の文字が映し出され、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。

Martin Garrixのセットは、幼少期からキャリア初期を振り返る映像がスクリーンに映し出される中、昨年のADEで話題を集めた「Gravity」のイントロVerでスタート。壮大なサウンドスケープに観客が引き込まれると、そのまま「Carry You with Third ≡ Party」へと繋がり、アリーナ全体が高揚感溢れるシンセの虜に。



David Guettaとのコラボ曲「Like I Do」では、力強いサウンドでフロアを揺らし、続く「Virus」では迫力あるグリーンのレーザーが会場を彩った。Martin Garrixのセットに欠かせないこの照明演出。世界最高峰の演出チームが手掛けるレーザーとVJが彼のトラックと見事にシンクロし、会場の熱狂をさらに高めた。


Photo By Martin Garrix instagram

その後披露したLewis Capaldiの名曲「Someone You Loved」のリミックスや、「Martin Garrix & Jex – Told You So」では観客のシンガロングを誘い、フロアは一体感に包まれた。


セットの中盤では、「Benny Benassi ft. Gary Go – Cinema」や「Avicii – Waiting For Love」、「Sebastian Ingrosso – Calling」など、EDMの歴史に名を刻む名曲のMash Upを披露。その後、Martin Garrixをスターダムに押し上げた2013年のアンセム「Animals」では、観客が一体となって飛び跳ね、フロアはさらなる熱狂に包まれた。


続いて「Latency with Dyro」、「Turn Up The Speakers with Afrojack」、「Diamonds with Julian Jordan」などのフロアバンガーを次々と投下し、ハイエナジーな雰囲気を維持したまま後半へと進んだ。



その後、アメリカのゲームショーのためにMartin Garrixが手掛けた「Oops」を披露。ゲーム映像をスクリーンに映し出し、観客を楽しませる演出も取り入れた。


セットの終盤では、「Gold Skies with Sander van Doorn, DVBBS」や「Burn Out with Justin Mylo ft. Dewain Whitmore」といったエモーショナルなプログレッシブハウスが続き、観客を多幸感で包み込んだ。「In The Name Of Love」が流れると、会場全体が大合唱に包まれ、最後は名曲「High On Life」で締めくくられた。Bonnの美しいボーカルとMartin Garrixの美しく壮大なサウンドが響き渡り、感動的なフィナーレを迎えた。


 
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2日間で37,000人を動員した「GMO SONIC 2025」を最高の形で締めくくったMartin Garrix。2025年もTomorrowland、ULTRA MIAMI、EDCといった世界的なフェスへの出演が予定されており、今年の活躍にも注目したい。