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David Guettaが特別インタビューで語るDJ論 ─ 現場で培った”オーディエンスと向き合う極意”

EDMブームを牽引したベテランが語る、現場主義のDJ哲学が詰まったQ&Aセッション

David Guettaがアメリカ発のテクノロジー/カルチャー系メディア「WIRED」の人気Q&Aシリーズ“Tech Support”に登場。

DJに特化した17分の動画の中で、セットの構築法やフロアの空気の読み方、EQの使い方まで、現場に即した実践的なDJ論を展開した。


David Guettaは、大規模フェスに向けて1ヶ月以上かけてベースを作る一方で、「その場で反応を見て、臨機応変に変える力が必要」と即興性の重要さを強調。EQについても「静けさと爆発のコントラストこそが音楽」と語り、音の抜き差しが持つ緊張感の演出に触れている。

さらに、「つまみを触り続けるのは演出的な部分もある」「事前に録音した音源を流すやり方は、自分は支持していない」と、現代DJの見せ方についても率直な意見を述べている。

フェスでのプレイについては、会場の違いがDJにもたらす影響に言及。「観客は自分のサウンドを聴きに来ている。それがチケットを買う理由」と語りつつ、クラブとフェスではDJに求められる役割が根本的に異なると説明する。クラブでは、よりディープでアンダーグラウンドなサウンドを追求できる一方、2万人規模のフェスでは、圧倒的なエネルギー、観客の期待、そして誰もが知る楽曲が求められると分析している。


動画の最後には、若いDJたちに向けたアドバイスも残された。「SNS映えのためにパフォーマンスをするのではなく、目の前のオーディエンスに集中すべき」と語り、「僕たちは、楽しい時間を過ごしてもらうためにお金をもらっているんです」と、DJの本質を語っている。

■David Guetta Answers DJ Questions | Tech Support | WIRED



また、フランスのメディアGuettapenの別インタビューでも、彼のDJ観が語られている。過去には1晩8時間、週6日でプレイしていたことを振り返り、「2人でもフロアを離れたら立て直す。それがDJの仕事」と息子に語ったエピソードも披露。どれだけキャリアを積み上げても、軸にあるのは“現場で培った経験”であることがわかる。


 
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さらに、David Guettaは、7月11日にAfrojack、Martin Garrixとともに最新曲「Afrojack, Martin Garrix, David Guetta & Amél – Our Time」をリリース。EDM界のレジェンドが集結し、今注目のアーティストAmélが加わったこの楽曲にも大きな注目が集まっている。詳細は以下の記事をチェック。