「故Tim Berglingに捧げた想い」MEDUZAがAvicii新曲をリミックス

故Aviciiによる初のベスト・アルバム『Avicii Forever』に収録された新曲「Let’s Ride Away feat. Elle King」をイタリアのDJトリオ MEDUZA(メデューサ)がリミックスした。

今回リミックスを担当したMEDUZAは、2019年のデビュー曲「Piece of Your Heart」でグラミー賞『Best Dance Recording』にノミネートされた経験を持ち、その後「Lose Control」がSpotifyだけで10億再生を記録しているメロディック・ハウス・シーンの代表格と呼べるDJ/プロデューサー・チームだ。


「Let’s Ride Away」は、Aviciiが生前に制作していた未発表音源の一つ。彼のオーガニックでメロディックな持ち味が色濃く出たデモとしてファンの間でリリースが待たれていた楽曲で、今回のベストアルバムで初めて世に出ることとなった話題作だ。



メロディック・ハウスで数々のグローバルヒットを連発してきたMEDUZAはAviciiの持つ曲の抒情性と、彼らの持ち味である現代的なテック・ハウスのグルーヴ感を完璧なバランスで共存させた。シンセのアルペジオと牧歌的なメロディが荘厳さを演出しながら、そこにMEDUZA特有の深いベースラインが融合。オリジナルのAviciiらしい「ノスタルジックなエモーション」と「2025年のフェスティバル仕様サウンド」を世界観を崩す事なく両立させた見事な仕上がりになっている。

そして何よりこのリミックスがただのリミックス以上のものになっているのはタイトルに記された「For Tim」という言葉がその証拠になっている。単なるリミックスではない。Aviciiの本名Tim Berglingという存在へのオマージュであり、数々の歴史を築いてきた先人への追悼と、「音楽を通じて彼のレガシーを受け継いでいく意思」を感じることができる。

近年、Aviciiの未発表音源やトリビュート企画は数多く存在するが、このリミックスはその中でもアーティスティックな完成度とリスペクトの想いがより高いレベルで結実した1曲となったと言えるだろう。

実際、MEDUZAはこのリミックスオファーに関して以下のコメントを寄せている。

「私たちは先日、アヴィーチーの最新曲のリミックスを完成させました。アヴィーチーのファンとして、この作業は本当に大変でしたが、この依頼を私たちが断ることなんてありえません。ティム、この曲も天国から楽しんでくれることを願っています。あなたとあなたの音楽を、いつまでも恋しく思っています」

We just closed the remix of the latest Avicii release, as a fan it has been hard working on that tbh, but we couldn’t say no to the request, hope you’re goin to love this one from up there too, we still miss you, and your music here Tim❤️🙏🏽 @Avicii

— Meduza (@meduzamusic) June 3, 2025

EDMというジャンルをポップにまで昇華した稀代の音楽家Avicii。その精神は、今や次世代のプロデューサーたちに継がれ、こうして新たな形で続いていく。MEDUZAはこのリミックスで、ただの再解釈ではない「EDMの未来と、Aviciiが描いてきた音楽の形を繋ぐ架け橋」なったと言えるだろう。

MEDUZAは今年の夏はHI IBIZAでの毎週月曜のレジデンシーが6/16からスタート。ただのDJセットではなく、ライブ機材も取り入れた「ハイブリッド・ライブ・ショウ」を見せてくれる予定だ。

3 souls, 3 instruments, this is Meduza³.

Every Monday at Hï Ibiza, who's joining?
Tickets/VIP Bookings via: https://t.co/UFPo5gnj39@meduzamusic pic.twitter.com/vuNPnSYxJK

— Hï Ibiza (@hiibizaofficial) June 1, 2025

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