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大手2大DJソフト rekordbox & Serato DJ、Spotify対応発表

Spotify Premiumユーザーが1億曲超のカタログをDJソフトで利用可能に

世界的シェアを誇るDJソフト、rekordboxとSeratoがSpotifyとの連携を発表。





Spotify Premiumユーザーは、rekordboxやSerato DJ Pro、Serato DJ Liteを通じて1億曲以上のカタログにアクセス可能になった。これにより、rekordboxやSerato DJ Proを使用するDJは、自身のライブラリとSpotifyの音源を組み合わせてプレイできるようになった。

AlphaThetaが提供するrekordboxは、最新版のrekordbox 7で2025年9月24日に正式にSpotify対応を発表。Spotify Premiumアカウントを利用することで、1億曲以上の楽曲や膨大なプレイリストを直接呼び出し、rekordboxライブラリの楽曲と組み合わせて再生できる。AlphaThetaやPioneer DJの機材を含むrekordbox対応デバイスで利用でき、自宅での練習から小規模パーティーまで幅広く活用可能。アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、日本、韓国、オーストラリアなど複数の国と地域で提供され、利用にはSpotify Premium契約とインターネット接続が必要となる。


Serato DJも同日にSpotify対応を発表。Serato DJ LiteおよびProの最新版で、数百万曲とプレイリストを即座に呼び出せるようになった。Spotifyの「Liked Songs」やパーソナライズされたおすすめ、キュレーションプレイリストはそのままライブラリに表示され、検索バーのSpotifyアイコンから全カタログにアクセス可能。


Brooklyn出身のDJ/Producer ForTunesを起用したショートフィルムも公開され、Spotify連携を都市の音楽的ストーリーとして描いている。なお、プレイリスト作成はSpotifyアプリのみ対応で、オフライン保存やSerato Stemsには非対応となる。


今回のSpotify対応は、DJと配信サービスの関係を再び変化させる大きな動きとなる。2020年にDRM制約を理由にサードパーティ製DJアプリのサポートを終了したSpotifyだが、Apple Musicなど他サービスとの連携強化を受け、再び主要DJソフトとの接続が実現した。

AlphaThetaはクラウド接続に対応する次世代メディアプレイヤーCDJ-3000Xも発表しており、DJ環境における配信サービス活用はさらに広がっていきそうだ。