UKGを牽引するSammy Virji、疾走するグルーヴとソウルフルな旋律が溶け合う待望の2ndアルバム解説

UKガラージ界のスター Sammy Virji（サミー・ヴァージ） が、待望の2ndアルバム『Same Day Cleaning』をリリースした。

Sammy Virjiは1996年生まれの28歳。UKガラージ・リバイバルを牽引する、いま最も注目されるDJ/プロデューサーのひとりだ。父はトロンボーン奏者という音楽一家に育ち、幼少期からジャズやラテン、アフリカ音楽まで幅広いサウンドに親しんだ経験が、彼の独創的なプロダクションの礎となっている。やがてUKガラージやベースラインを軸にトラック制作を開始し、ライブではシャッフルビートに高揚感あふれるサウンドとキャッチーなボーカルサンプルを織り込み、フロアを瞬時に熱狂させるセットで評価を高めてきた。
近年は“UKGリバイバル”のキープレイヤーとして国際的注目を浴び、「If U Need It」や「Damager」「Cops & Robbers」などクラブヒットを連発。2025年にはTomorrowlandやCoachella、Lollapaloozaなど主要フェスに出演し、UKから世界へと活動を広げている。


■ Sammy Virji ライブセット


約5年ぶりとなるアルバム『Same Day Cleaning』は、疾走感あるリズムと温度感のあるメロディを両立させた全16曲を収録。クラブ即戦力のバンガーからソウルフルなヴォーカル・チューンまで、Sammy Virjiの多彩なプロダクションが余すことなく堪能できる。

アルバムは、UKヒップホップのベテランGiggsを迎えた「One For The Books」で幕を開ける。鋭いラップに色鮮やかなホーンと高揚感のパッドが重なり、UKGの伝統的なリズムを土台にクラブを一気に温めるオープナーだ。
続く「Doctor」ではUKGレジェンドMJ Coleと共演。キネティックなブレイクビーツと爽やかなホーンが軽快に駆け抜け、序盤からアルバムのレンジを示す。
「Cops & Robbers」はSkeptaとのコラボレーション。グライム色が濃く、Skeptaの鋭いフロウとVirjiのガラージグルーヴが激突する。ビルドアップの緊張感からドロップの爆発力へ至る展開は圧巻だ。

・Sammy Virji – 「Cops & Robbers」ライブバージョン


アルバム屈指のヘヴィトラック「Dis Badman」は、深くうねるサブベースが支配するダークサイド。作品全体に奥行きを与える存在だ。
「Peach」のヒットでも知られる盟友saluteと組んだ「Survive」は、ポジティブで高揚感あふれる鮮やかなサウンドが印象的。

・salute & Sammy Virji – 「Peach」


そしてハイライトの「Burn The River」では、Dionne Warwick & Burt Bacharach「Forever My Love」をサンプリング。優美なメロディと疾走感を融合させ、UKGの未来を指し示す革新的トラックに仕上がった。
ラストの「Leroy St」はドラマチックかつアンビエントな質感で、アルバム全体を余韻とともに静かに閉じる。
アルバム全体を通して、駆け抜けるビートと温かみのあるメロディ、張りつめた緊張と解き放たれる高揚が交錯する、Sammy Virjiならではの世界観を堪能できる。

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Sammy Virjiは今後、北米を中心としたワールドツアーを精力的に展開予定。さらなる進化への期待が高まっている。

〈アルバム『Same Day Cleaning』トラックリスト〉
01. One For The Books (with Giggs)
02. Doctor (with MJ Cole)
03. Cops & Robbers (with Skepta)
04. Up & Down (with Tuff Jam)
05. 925 (with Chris Lake)
06. Dis Badman (with Champion and IRAH)
07. Survive (with salute)
08. Burn The River
09. Tremor Take-Two (Interlude)
10. Match My Mood (with Spice and Flowdan)
11. Roads Roulette (with Unknown T)
12. Nostalgia (with Issey Cross)
13. Dub It In (with 33 Below)
14. So Over You
15. I Guess We’re Not The Same
16. Leroy St