NEW RELEASE

フジロック来日目前、Fred again..がKETTAMA、Shady Nastyと“ポストパンク×アンビエント”異色コラボを発表

Fred again.., KETTAMA, Shady Nasty - Air Maxes

間もなくフジロックで初来日を果たすFred again..がDJ/プロデューサーのKETTAMA、バンドのShady Nastyと共に新曲「Air Maxes」を発表した。



様々なコラボレーションで、ジャンルの垣根を越えたきたFred again..が今回タッグを組んだのは、The PresetsのKim Moyesプロデュースの元、待望のデビューアルバム『TREK』をリリースしたばかりのシドニーの鬼才ポストパンク・トリオ=Shady Nasty。そして次世代のレイヴ・ミュージックを提唱するアイルランドのDJ/プロデューサー=KETTAMAの2組。

「Air Maxes」には2つのバージョンが収録されている。

1つは包み込むようなピアノの調べと淡く揺れるシンセが、Shady Nastyのフロントマン Kevin Stathis のブルージーで吐息混じりのヴォーカルを際立たせる。「見失った夢と野望」というテーマの歌詞に、スローで瞑想的なアンビエントな雰囲気が美しいオリジナル。


そしてもう1つは、KETTAMAによるざらついたジャングル調のブレイクビーツと深いベースライン、繊細なピアノが融合した、原曲のエモーショナルさに躍動感も加わえたダンスフロア仕様のリワークバージョンだ。



元々、このコラボレーションは今年1月にシドニーのHAZARD Festivalで共演したShady NastyとKETTAMAが、その後急遽スタジオに入り制作したことから誕生したもの。


そのデモ音源がFred again..の手に渡り、彼の洗練されたアレンジが加わって最終的な形となった。さらにFred again..は自身のTwitch配信で彼らを紹介し「これこそ自分が今、この世界で“リアルに大好きなバンド”」と称賛。KETTAMAの紹介を経て、「最初に聴いた瞬間、(UKの伝説的ラッパー)The Streetsの感覚を思い出した。」とも語っている。




パンク、ヒップホップ、実験音楽のユニークな融合でデビューアルバムのリリース以降、シドニー、ブリスベン、メルボルンでのライブをすべてソールドアウトさせたShady Nastyは、今作でこれまでの尖ったギターサウンドを封印し、幽玄なシンセと空気感のあるプロダクションへとシフトし表現の幅を広げた。


彼らはこの曲について、「『Air Maxes』は、夢や目標を見失ってしまう感覚についての曲です。ゴールの見えない努力を続けていると、“もし別の道を選んでいたらどうなっていたんだろう?”と考えるようになる。そんなときは、車に飛び乗って、街を走り抜けながら、自分が何のために努力してきたかを思い出すことも必要だし、仲間に“ちゃんと前を向けよ”って言われるのも大事なんです。」と語っている。

またKETTAMAは、独自のエモーショナルなレイヴ感覚で近年の新世代のアンダーグラウンド・シーンで台頭してきた。2023年にはダンス・ミュージック・レジェンド=Underworldのコラボ相手に選ばれたり、昨年にはInterplanetary Criminalとの「Yosemite」がヒットを記録するな、大きな注目を集めている。




絶え間なくクラブミュージックがリリースされていく中で、あらゆるジャンル境界を越えてリスナーを引き込む可能性に満ちた今作は、新しい形の「ダークアンビエント x ポストパンク x ブレイクビーツ」として今夏の注目作となるだろう。

Shady Nastyは9月には初のニュージーランド単独公演も発表し、KETTAMAも夏〜秋に渡る世界ツアーが行われる予定だ。そしてFred again..は今月末のフジロック25で待望の初来日を果たす。