また、Florence + The Machineによる2011年の名曲「Spectrum (Say My Name)」をMorgan Seatreeがリミックスした「Say My Name – Remix」も、エモーショナルなボーカルとUKガラージのビートが融合した印象的な一曲。世界的なUKガラージの再評価を象徴する選出となった。
2. 世界が踊る:アフロ・フュージョンの爆発
今年もアフロビーツは進化を遂げている。
WizTheMc, bees & honey, Tylaによる「Show Me Love (with Tyla)」や、MOLIY, Silent Addy, Skillibeng, Shenseeaによる「Shake It To The Max (FLY) – Remix」、さらにDYSTINCT & French Montana「YA BABA」などがその代表例。エレクトロニック、R&B、ダンスホール、アラビア語とフランス語など、多言語・多文化を融合したハイブリッドなサウンドが特徴的で、アフリカ、ヨーロッパ、アメリカをまたいだリズムが世界中のリスナーを躍らせている。
3. 恋の予感に満ちたサマーポップ
この夏を彩る“恋のサウンドトラック”も豊作。Alex Warrenの「Ordinary」、Jessie Murphの「Blue Strips」、sombrの「back to friends」など、エモーショナルでリリック重視の新世代ポップスがプレイリストにラインナップ。甘酸っぱい感情と心の機微が繊細に表現されている。
4. 夕暮れに寄り添う、まったりチル系
激しさだけが夏ではない。涼やかでドリーミーなチル・トラックも人気を集めている。The Marías「No One Noticed」、NIKI「You’ll Be in My Heart」、Ravyn Lenae「Love Me Not」、Hannah Cohen「Summer Sweat」などは、夕暮れ時やゆったりとしたひとときに寄り添うサウンドとして注目されている。
5. カントリー×コラボの進化系
今やカントリーもジャンルを越えて進化中。Morgan Wallen × Tate McRaeによる「What I Want」、BigXthaPlug × Bailey Zimmermanによる「All The Way」など、ポップやヒップホップとのクロスオーバーが加速。アメリカ南部のみならず、世界中の耳を惹きつける存在になっている。