いまやテックハウス・シーンにおいて最注目株とも言える彼らは、今年5月に開催されたEDC Las Vegasでのプレイ中にBobby Shmurda本人をサプライズ登場させ、本作を初披露。その様子はすぐにSNSを駆け巡り、「あの曲は何だ?!」「早くリリースしてほしい!」という声と共に大きな話題を集めた楽曲だ。
imagine watching the Cash Out Visualizer with your soulmate from the afters… chills down our spines pic.twitter.com/jVSiSSTfIp
この新曲は、Bobby Shmurdaが2014年に発表し、Billboard Hot 100で最高6位を記録したヒップホップ・クラシック「Hot N*gga」を原曲とするリワーク。ブルックリン・ドリルの先駆けともされるこの楽曲に、SIDEPIECEが重厚なキックと低音が唸るベースラインを加え、ヒップホップの荒々しさとクラブ・サウンドのグルーヴを融合。「アンダーグラウンドなダンスフロア仕様」へと再構築された強力なクラブトラックが誕生した。
2019年のデビュー以降、Diploとの共作「On My Mind」がSpotifyで2億回以上再生され、グラミー賞にもノミネートされるなど、着実にその名を広げてきた。彼らのサウンドは、クラブ直系のTech House/Bass Houseを軸にしつつも、耳に残るボーカルサンプルやユーモラスな展開で多くのリスナーを魅了してきた。
一方のBobby Shmurdaは、ニューヨーク・ブルックリン出身のラッパーで、2000年代後半からキャリアをスタート。リアルなライフスタイルを反映したリリックと独特のフロウで数々のクラブヒットを生み出し、社会現象を巻き起こしてきた。ヒップホップ界の象徴的存在ともいえる彼が、自身の代表曲をダンスミュージックへと公式にリワークするのは今回が初。2024年のLoud Luxuryとの共作「Cool Like That」に続く、EDM/ハウスシーンへの本格的なクロスオーヴァーの一歩とも言えるだろう。