Mura Masa
NEW RELEASE

Mura Masa ソカ・クラシックを独自の解釈でサンプリングしたフロアバンガーを発表

Mura Masa - Jump

グラミー賞受賞経験を持つイギリスのプロデューサーMura Masaが新曲「Jump」をリリースした。



今作は、昨年8月に発表されたアルバム『Curve 1』以来の新曲で、自身のレーベルPond Recordingsからとなる。1995年のZulu Lightningによるソカ・クラシック「Hold Up Yuh Foot & Jump」をサンプリングし、原曲の持つプリミティブなエネルギーを現代的なクラブ・サウンドにアップデート。


また同時に公開されたMVは、Mura Masa諸作やJames Blakeも手掛けるロンドンのThe Reidsが監督。ニューヨークで撮影されたビデオにはダブル・ダッチのダンス・グループ「Showdem Movement」が出演し、楽曲のアグレッシヴさを表現している。


MV冒頭に添えられたメッセージにはこう記されている。「Showdemはニューヨークを拠点とする非営利団体です。そのミッションは活動を通じて喜びの輪を広げることで、地域に注力して、その周辺の人々の身体と精神を高揚させることにあります。定期的にダブルダッチをジャンプする会合を行っており、セッションに参加してムーヴメントを体験してもらう招待を周辺の人々に行っています。彼らの活動を記録して公開するために会いに行ってきました」

作品ごとにスタイルを自在に変化させていくMura Masaだが、今作は昨年のアルバムに続き、ダンス・ミュージックに特化したプロダクションにシフト。特に昨今のアフロビーツ〜トライバル・ムーヴメントの流行を彼らしいアンテナでキャッチし、ノスタルジックで普遍的な原曲と先進的なプロダクションを組み合わせた見事なアプローチを聞かせてくれた。

またソロ活動以外にもpinkpantheressの大ヒット「Boy’s a liar」を手掛けたり、Troye Sivan「Honey」をリミックスしたりとプロデュース業も盛んなイメージだが、彼は新たにレーベル兼クリエイティブ・コミュニティである『The Pond』を設立。今年の早い段階でスタジを設け、新進アーティストへのサポート、コラボレーション・プロジェクトのためのプラットフォームを提供する予定だ。



ダンス・ミュージックのみならず様々な分野でのカルチャーを支援するMura Masa。彼のキュレーターとしてのクリエイティブなアウトプットにも目が離せない。