NEWS
INTERVIEWS

「ULTRA JAPAN 2015」出演決定! 今注目度大のニッキー・ロメロに直撃!

先日、『ULTRA JAPAN2015』への出演が決定したEDM界の貴公子:ニッキー・ロメロ(Nicky Romero)。自身の音楽性にDJのこと、そしてEDMへの熱い思い、さらには世界で成功するため秘訣も聞いちゃいました!

DJ MAGの人気DJランキング「Top 100 DJs」で2012年に初登場17位。以降2013年7位、2014年8位と毎年上位にランクインしているニッキー・ロメロ(Nicky Romero)。そんな彼はオランダ出身の現在26歳。そもそもバーテンダーだったのですが、DJ&楽曲制作を始めると若くしてトップDJ(ティエストやデヴィッド・ゲッタら)に見初められ、早々にその才能が開花。すぐさま一躍スーパースターの仲間入りを果たした、まさにEDM界のシンデレラ・ボーイなのです。

DJとしてだけなく、プロデューサーとしてもスーパー・アンセム“Toulouse”をはじめ、アヴィーチーとのコラボ曲“I Could Be The One”やデヴィッド・ゲッタとの “Metropolis”などヒット曲を量産。さらには、リアーナやブリトニー・スピアーズのプロデュースを手掛けるなど超敏腕です。

そして、今年は『ULTRA JAPAN2015』への出演が決定! 現在注目度大・大・大のニッキー・ロメロ。今回はそんな彼にダンスミュージックとの出会いから、DJ、楽曲制作、そしてEDMについて、さらには世界で活躍する秘訣まで、たっぷりと話を聞きました!

Nicky02
——あなたは若くしてダンスミュージック・シーンで成功しましたが、そもそもダンスミュージックに興味を持ち始めたのはいつ? どんなきっかけで?

「僕は子どもの頃から音楽とは常に接していたよ。昔からドラムをやっていたし、学校の楽団にも入ってた。ダンスミュージックとの出会いとなると、それは学生時代になるね。僕の実家の近くにあったバーで働いていたときだ。そこで生まれて初めて生のDJプレイと出会ったんだ。その時から僕はDJブースに強く惹かれて、そこのレジデントDJも僕のその気持ちを感じてくれていた。そしてある夜、そのDJが僕に30分の時間を分け与え、好きなようにDJをさせてくれたんだ。その瞬間から、僕はもうダンスミュージックの虜になったよ。とんでもないぐらい興奮して、アドレナリンがガンガン出てたね。そこからはまさに“中毒”となって、家でもダンスミュージックを作るようになったんだ。その全ては自然な流れのように感じたし、当時の僕はどんな音楽をやっていきたいか頭の中はアイディアでいっぱいだったよ」

——ダンスミュージック・シーンで成功したことで、生活はどう変化した?

「オランダの小さな田舎町出身の僕からすると、いまだに全てが夢のようさ。突然街中でファンに声をかけられたりするし、何よりステージから何万人ものオーディエンスを見渡しているときなんて自分の頬をつねって“これは夢じゃないか?”って問いただしたくなるぐらいにね。今、こうしてこの時代にシーンにいられることを本当に幸せなことだと思ってる。ダンスミュージックは世界的に人気があるし、スゴいスピードで進化してる。今は本当にエキサイティングな時だと思う。僕もそのスピードに付いていけるよう常に感性を磨いて、アンテナを張り巡らしているよ。そして、まだ誰も聴いたことのない最高の音楽を届けたいというモチベーションが、日に日に強くなってるんだ」

——これまでで一番印象に残っているギグは?

「やっぱり、初めて『Ultra Miami』でプレイしたときだね。あそこは想像を絶する舞台だし、そこでプレイできるということに対して本当に興奮したよ」

——ニッキー・ロメロの音楽性は、ヘヴィーなものからプログレッシブなもの、さらには哀愁感漂うものまで、とてもバラエティ豊かだよね。音楽を作るときはどんなところからスタートするの?

「僕は、いろいろなタイプのエレクトロニック・ミュージックで実験をするのが好きなんだ。様々なジャンルから多くの要素を取り入れて、自分の音楽を常にフレッシュなものにしたいと思ってる。作曲に関しては、これといって決まった方程式みたいなものはないね。ただ、新しいトラックに関するアイディアは常に考えてるし、そこから試行錯誤を積み重ねて徐々に作り上げていくんだ」

——シングルはたくさんリリースしてるけど、アルバムはまだだよね? その予定はないのかな?

「予定はもちろんあるけど、まずはもっともっと新しいトラックをリリースしていきたいと思ってる。今後は自分のトラックだけでなく、いろいろなアーティストとのコラボ曲もリリースしていく予定だよ」

——コラボと言えば、これまでにもデヴィッド・ゲッタやアヴィーチー、さらにはクルーウェラなど、様々なアーティストとコラボしてるよね。コラボした中で一番印象に残ってる相手は?

「リアーナだね。彼女とのコラボは、本当に忘れられない体験さ。彼女はただただインクレディブル(信じられない)だったよ」

——DJとしても大活躍していて、DJ MAGのランキングも毎年上位につけてるよね。最終的に目指しているのはやっぱり1位? ライバルとかはいる?

「もしも1位を取れたら、それは誇るべき実績になるよね。ただ、僕は自分の成功をそこで計ってはいないんだ。僕は常にファンの素晴らしさに感謝し、今日までいろいろと成し遂げてこれたことを誇りに思ってる。もちろん、競い合うことも大事だし、ある意味それは健全なことだと思う、でも、それをライバルとまでは言えないね」

——毎回ミュージックビデオにもこだわっているよね。どれもすごく面白い。

「ありがとう! 僕は常々ビデオを見てくれる人の心の琴線に触れる、意味のあるビデオを作りたいと思ってる。僕のビデオを見た後に、その内容について考え込んでしまうような、そんな作品にしたいんだ」

——主宰しているレーベル、Protocol Recordingsからは才能あるアーティストをたくさん輩出しているけど、どうしてレーベルを作ったの?

「ある一定のレベルに到達したら、恩返しをすることが重要だと思うんだ。そこで僕は、若いアーティストたちが自らの才能を発揮できるようなプラットフォームを提供したかった。そのためにProtocol Recordingsを設立したんだ」

——今世界を魅了しているEDMに対してはどんな印象を持ってる?

「常に変化して、進化しているものだと思う。そして、全体的には正しい方向に進んでいると思うね。アーティストそれぞれがいろいろなジャンルを融合させて、本当に新しくエキサイティングな音楽を作っているよね。そんな進化の流れを見ることができるのは、本当に興味深いことだと思うな」

——日本に対してはどんなイメージを持ってる?

「すごくいい話をたくさん聞いているよ。僕のDJ友だちも日本で素晴らしい体験をしてる。それだけに、日本のファンの前でプレイできることを本当に楽しみにしてるよ!」

——去年SEKAI NO OWARIをプロデュースし、今年はEXILEのリミックスも手掛けているよね。日本のポップ・ミュージックに関してはどう思った?

「素晴らしいと思うよ! すごく個性的だし、僕自身いろいろなタイプの音楽や異なる文化について学ぶことが好きなんだ。日本語のことはわからないけど、音楽から感じるエネルギーとフィーリングはすごく好きだね」

——最近DJで絶対にプレイしているお気に入りの楽曲は? 3曲あげるとしたら何を選ぶ?

「まずは“Toulouse”。いまだにこの曲をかけると、みんな大騒ぎしてくれるからね。その次は“Let Me Feel”かな。このトラックに対しては、みんなすごくエモーショナルな反応をしてくれるんだ。そして最後はDeniz Koyu & Don Palm の“Lift”だね」

Nicky Romero – Toulouse



——最後に日本の若いアーティストのためにも、世界で活躍するための秘訣を教えて!

「最も大事なことは、まずはネット上でいろいろとトラックをリリースして、リスナーの反応を見ることだね。それが直接的なやり方だと思う。どのトラックがファンに受け入れられるのか、一番わかるからね。そして、それで基盤ができたら、あとは勇気を持ってやりきること! 自分を信じて努力することさ」

Text by EDM MAXX編集部(JS)

Event Information

「ULTRA JAPAN 2015」
会場:TOKYO ODAIBA ULTRA PARK (お台場ULTRA JAPAN特設会場)
開催日時:9月19日 (土)、20日(日)、21日(月・祝)

出演者:Armin Van Buuren, David Guetta, Nicky Romero, Skrillex, and more
URL:http://ultrajapan.jp/