まずEDM MAXX編集部として一番気になるのが、EDM系で誰が受賞したのか? これは以前にもお伝えしたように、ジャックU(スクリレックス&ディプロ)の圧勝となりました。パチパチ!
ダンス・レコーディング(シングル)部門で
“Where Are U Now”が、そしてダンス/エレクトロニック・アルバム部門で
『Skrillex And Diplo Present Jack U』が受賞。
ジャックUはジャスティン・ビーバーと共にステージに立ちました。
まずジャスティンがアコギを爪弾きながら自身のヒット曲”Love Yourself”を歌い、その後ジャックUと”Where Are U Now”を披露。この日はスクリレックスがギターを弾いたり、ディプロが太鼓を叩いたり。全て生楽器演奏だったのがスペシャル感満載でした。
リハーサル映像では、彼らの本気度が伺えます♪
ジャスティンにとっては、初のグラミー受賞。ディプロ率いるメジャー・レイザー&DJスネークの
“Lean On”の方がヒットの規模から言えば、ジャックUよりも大きかったけれど、候補に挙がらなかったのは、やはりジャスティンのような看板アイドルが不在だったせいでしょうか。
最優秀レコード賞(シングル)を受賞したマーク・ロンソンの
“Uptown Funk”にはブルーノ・マーズという人気者がいましたし、ダフト・パンクが受賞した時にもファレル・ウィリアムスって分かりやすい顔がありましたよね。
https://youtu.be/3FY4MRdQOdE
ところで、そのマーク・ロンソンの”Uptown Funk”は、ダンスミュージック・ファンの気になるもうひとつの大きな賞、リミキサー部門でも大健闘。リミックスを手がけたデイヴ・オーデが受賞しています。
ちなみに同部門にはEDMアンセムとして大人気のギャランティスの”Runaway (U & I)”もノミネート。
カスケードがリミキサーとして候補に挙がっていました。
そのほか、最も注目される最優秀アルバム賞はテイラー・スウィフトが『1989』で受賞。昨年5月の『ビルボード・ミュージック・アワード』の際には、あんなにイチャイチャしていた恋人のカルヴィン・ハリスの姿は、今回は見当たらず。代わりにセレーナ・ゴメスを同伴。
もしかして破局?と色めき立った人も多かったようですが、現在レコーディング中と言われるカルヴィンは、「僕の美しい彼女に、おめでとう」というコメント付けて写真をインスタにアップ。
グラミー授賞式後のパーティにはカルヴィンも参戦。でも仲睦まじい姿をインスタにアップしたのは、なぜか本人ではなくディロン・フランシス。…てか、完全ジャマ者では?(笑)
Grammy Squad 2.0
Dillon Francisさん(@dillonfrancis)が投稿した写真 –
さて、今年もいろいろと騒動が続出でした。
まずテイラーが最優秀アルバム賞を受賞した際に、カニエ・ウェストに猛反撃スピーチを展開。これはカニエが新曲で「俺があのビッチを有名してやった」とテイラーについて歌っているのに対しての反撃でした。
さらにその後、テレビ番組『サタデー・ナイト・ライヴ』の楽屋でカニエが怒りまかせにテイラーを「フェイクなヤツ」と罵りまくる音声がリークしたものだから、この騒動はまだまだ収束しそうにありません。
そのテイラーは授賞式のオープニングでパフォーマンスを披露。でも一部で音が外れてしまったので、終わってから落ち込み涙ぐんでいたそうなので、後からあわててカルヴィンが駆け付けてくれたのかも?
同じく終わってから涙ぐんだのがアデル。素晴らしい美声を皆が期待していたら、機材の不調で歌がガタガタに。視聴者も怒りまくり。アデル自身も翌日は一日中泣いていたそうな。
もうひとり号泣したのがメーガン・トレイナー。こちらは新人賞の受賞で感極まって、スピーチするどころじゃなかったという嬉し涙。
プレゼンターは去年の受賞者のサム・スミス。
他には、最多候補だったケンドリック・ラマーやザ・ウィークエンドなどが受賞。でも独占とか総舐めではなく、大きなニュースにならなかったのは前述のとおり。
ちなみにエド・シーランが最優秀楽曲賞の受賞スピーチで両親に感謝したところ、すぐさま客席にいる両親の姿がカメラに映し出されたのはいいけれど、実は人違い?という噂が(笑)。
プレゼンターは、盲目なのをギャグにしたスティーヴィー・ワンダーとペンタトニックス。
噂ついでにもうひとつ。
パフォーマンスを直前にドタキャンしたリアーナは、プレゼンターとしてビヨンセが登場すると聞き、「絶対にサプライズ・パフォーマンスに違いない。そんなことされたら自分のパフォーマンスが食われてしまう〜〜〜」とパニクってしまうドタキャンしたとの噂。
実際、ビヨンセはスーパーボールでコールドプレイを食っちゃってますからね。
パフォーマンスといえば、レディー・ガガがデヴィッド・ボウイの追悼で、数々の彼のヒット曲をメドレーで披露。
でも、ボウイの息子で映画監督のダンカン・ジョーンズは、意味不明な苦言をツイート。まあ、賛否両論あるようです。
https://youtu.be/3fGBZhsa4VU
全体的には、いまひとつ昨今のEDMブームが反映されていなかったグラミー賞。硬派でかたぶつ爺さんたちの選ぶイベントだからしょうがない、という意見もあるけれど、来年からはもっと現場の声を取り入れる採決方法に変わるという噂も。
来年はもっとDJたちの活躍シーンが増えるといいですね。
Text by EDM MAXX編集部(Q)