2015年、日本のダンスミュージック・シーンにおけるトピックの1つと言えば、初上陸を果たした
『SENSATION』。一面が純白に染まり、不思議の国のアリスをテーマにしたファンタジックな世界観にとにかく興奮した人も多いはず。
実はそんな『SENSATION』日本初開催の舞台裏で、編集部スタッフはこのフェスの象徴とも言える全身真っ白のレジデントDJ、ミスター・ホワイトに突撃取材を行っていました!
2015年を振り返るべく、今回はその貴重なインタビューをお届けします!
EDMシーンきってのミステリアスな存在である彼の音楽キャリアから、知られざるパーソナルな部分まで、今回はいろいろと話を聞いてみました。
一切おしゃべりをしない(という設定の)ミスター・ホワイトなので、
インタビューはもちろん筆談で!
彼はいったい何者なのか? 謎多きその素顔に迫ります!
——まず、はじめに『SENSATION』でのあなたの役割を教えてもらえますか?
「『SENSATION』は有名なDJを起用するというより、そのショーの物語に合うDJが選ばれています。
その中で、私の役割はショーの始まりであるエピローグを担当することが多いですね。ファンタジーの世界の扉を開く重要な役割です」
——日本初上陸の演目となった“Wicked Wonderland”のストーリーを改めて教えてください。
「不思議な国のアリスをモチーフにしていて、純粋な少女アリスが自由を探し求めて旅に出ていくのです。
そこで見つけた秘密の扉を開くと、そこには媚薬があり、それを飲むとアリスはどんどんセクシーになっていき“新しい自分”“自分の知らない自分”と出会っていくという物語です」
——では今回の“Wicked Wonderland”では、DJとしてどのような点を意識しましたか?
「“Wicked Wonderland”は、とてもセクシーなストーリーなので妖艶でメロディアスな曲をたくさんストックしていました。
ただ、みなさんが楽しんで踊れることが重要なのでエネルギッシュなトラックを中心に選びながら、ボーカルやメロディをミックスしてセクシーなムードを演出することを心がけました」
——なるほど! アリスが謎の媚薬を飲んだときにプレイした曲も、ルーグの「Love U」からビンゴ・プレイヤー「Curiosity」でしたね。ちなみに好きなプレイスタイルは?
「私は普段から様々なジャンルの音楽を聴くのが好きですが、DJではハウスミュージックやフューチャー・ハウスをプレイするように心がけています」
——具体的に注目しているアーティストやレーベルは?
「僕が注目しているアーティストは、パリのプロデューサー/DJのチャミ(Tcami)ですね。彼からを多くのインスピレーションを受けていて、僕のDJプレイは彼の影響が存分にあると思います。
彼の手腕にかかれば、全ての作品がゴールドのように輝くよ」
——いつからDJをやっているのですか? 始めてのギグのことは憶えてますか?
「いつ始めたかは憶えていませんが、初めてのギグは6年前(2009年)のアムステルダムで行われた『SENSATION』でした。
そのときの演目も“Wicked Wonderland”で、僕は2日間の公演で両日ともプレイしました。
初めてのギグにも関わらず8万人もの前でプレイしたのです! あの衝撃はいまでも憶えています」
——ここからは、あなたのプライベートなことを訊かせてもらっても良いですか? まず出身地から教えてくれますか?
「……。オランダ、アムステルダム出身です」
——年齢も訊いてよいですか?
「それは言えません。18歳から56歳の間とだけ言っておきましょう(笑)」
——メガネがお似合いですね。それはファッションですか?
「……。(ノーコメント)」
——じゃあ、彼女とかいるんですか?
「私には家族がいます。ちなみに双子の子供がいますよ」
——それは答えてくれるんですね(笑)じゃあ、お子さんも……。
「はい。白いですよ(笑)。
名前はホワイト・ジュニアとホワイト・ジュニア・ジュニアと言います。ちなみに僕の両親も白いです。」
——新事実発覚です(笑)
「ただそれは、ハロウィンの時だけですけど(笑)もちろん私は人間ですよ。
私がちゃんと人間の言葉を話すところを見せたいですね“110010110001111100101100101101010101110010100101101110001”」
——よく意味がわかりませんでしたが(笑) では最後に、来年も『SENSATION』が開催されることを願いつつ、日本の読者にメッセージをお願いします。
「『SENSATION』に来てくださった皆さん本当にありがとうございました。みなさんと共にに楽しい時間を過ごすことができました。
早く戻ってこれたら良いのですが……。いや、必ず戻ってきます(笑)約束します」
Text by EDM MAXX編集部(NAOKEY)