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NEW RELEASE

来日決定Daphni、フレンチタッチの高揚が息づく最新トラックを解禁

Daphni - Waiting So Long (feat. Caribou)

Caribou の別名義・Daphni が新曲「Waiting So Long (feat. Caribou)」をリリースした。


Daphni は、カナダ出身のアーティストDan Snaith(Caribou)がクラブミュージックにフォーカスする際のプロジェクト。エレクトロニック、ハウス、アフロビート、ディスコ、ジャズの要素を横断し、緻密なリズムと大胆なループを軸に、ジャンルの枠組みを軽やかに越えるサウンドを提示してきた。


一方、本名義のCaribouは、メロディと温度感を備えた電子音楽の第一人者。直近ではFred again..との共作「Facilita」を発表し、両者のB2Bセットも大きな話題を呼んだ。CaribouとDaphniはスタイルこそ異なるが、今回の「Waiting So Long」では両者のモードが自然に重なり、本人が「両方の名義に属している感覚」とコメントしているように、二つの存在が接近する稀有な瞬間が生まれている。


■「Facilita」に関する記事はこちら



4年ぶりのニューアルバム『Butterfly』発表に先駆けて公開された本作は、フィルターディスコとハウスを架けるフレンチタッチ直系のサウンドデザインが印象的なナンバー。温かいサンプルの質感と滑らかなキックが推進力を生み、ループの細やかな変化が高揚を積み重ねていく。そこにCaribouの憂いを帯びたファルセットが溶け込み、楽曲に柔らかな感情のレイヤーを与えている。


CaribouとDaphniの違いについて、Snaithは次のようにコメントしている。
「どのように使い分けているのか、よく聞かれます。2つの名義が大きく離れていた時期もあれば、今のように距離が近い時期もあります。ずっと大きな違いとしてあったのは“声”でした。これまでDaphniの曲で自分のボーカルを使ったことは一度もありません。“Waiting So Long”を作り始めた当初はインストでした。でも作業をしているうちにメロディと言葉が浮かんできて、深く考えずにそのまま録音しました。そして数日後に聴き返したとき、“この曲は両方の名義に属している”と初めて感じました。まるでDaphniがCaribouのボーカルをサンプリングしたような感覚ですね。
べつに存在危機に陥っているわけでもないし、自己陶酔に浸っているわけでもありません(笑)。どの曲をどの名義にするかで悩むことはなく、むしろ以前よりずっと気にしなくなりました。直感に従っているだけです。実務的な話をすると、この曲は DaphniとCaribou のどちらのファンにも聴いてほしい、と感じただけなんです。」

また、アルバムの方向性については、
「Daphniの音楽は、基本的に自分のDJセットでプレイするために作っています。今回のアルバムに収録されている曲の多くも普段のセットでよく流しています。でも中には、テンポが遅かったり、もっと奇妙だったりして、普段はあまりかけないものもある……いや、待てよ……“適切なクラブ”ならかけるかもしれない、という感じかな。」


Daphniは、2026年2月6日にニューアルバム『Butterfly』をリリース予定している。
「このアルバムは本当にクレイジーだ。幅広い曲が収録されていて、変な曲もあればクラブトラック、ポップ寄りの曲もある。アルバムがどうあるべきかを考えるのをやめ、その瞬間に作りたいものを作ったが、不思議と全体としてしっくりまとまっている」とコメントしている。

さらに、4月にはRainbow Disco Club 2026への出演も決定しており、アルバムを携えての来日は大きな注目を集める。



『Rainbow Disco Club 2026』
< 日時 >
2026年4月17日(金) 9:00開場/12:00開演~4月19日(日) 19:00終演
< 場所 >
静岡県・東伊豆クロスカントリーコース特設ステージ
< 出演 >
Daphni、Floating Points、HAAi 他
< 公式ウェブサイト >
https://www.rainbowdiscoclub.com/