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ULTRA JAPAN 2025 出演アーティストインタビュー:SLANDER

感情を動かすエモーショナルなサウンドへのこだわり、自らのスタイルを貫く強い意志

9月13日(土)・14日(日)に行われた『ULTRA JAPAN 2025』のDAY1、メインステージに出演したSLANDER。

エモーショナルなサウンドで観客の心を揺さぶり、エネルギッシュなドロップとのコントラストでフロアを熱狂に包み込んだ。









そんなSLANDERに、EDM MAXX編集部を代表してTJOがインタビューを実施。


(画像:左:Scott / 右:Derek)

TJO:世界の色んな国を回っていますが、日本についてどんな印象を持っていますか?


Slander (Derek) : 日本の文化は本当に特別だと思うよ。観客のエネルギーは世界でもトップクラスだし、食べ物やショッピング、自然も独自の魅力があるよね。ロサンゼルスとは全然違う文化を体験できるのはすごく面白いし、スタジオで音楽を作るときのインスピレーションにもなるんだ。

Slander (Scott) : 僕も同じ意見だよ。日本の文化にはリスペクトや規律が深く根付いていて、それが他の場所にはない特別さを生んでいると感じる。例えばどんなお店でも、その人が真剣に仕事に向き合ってるのが伝わってくるんだよね。だからこそ、ULTRAでみんなが全力で楽しめるんじゃないかな。



TJO:EDM、とくにベース・シーンがハード路線になる中で、あえて“泣ける、エモーショナルな”音にこだわる理由は?


Slander (Derek) : 僕たちの音楽は常に感情にフォーカスしてるんだ。流行に流されるんじゃなくて、自分たちのスタイルで挑戦し続けたい。僕らは「ただパーティーで盛り上がる」だけじゃなく、もっと深い感情に響く音を作りたいと思ってる。エモーショナルな曲もあればエネルギッシュな曲もあって、その両方を最大限に表現するのがSLANDERなんだ。

TJO:ステージ上で実際に感動して泣いたことはありますか?


Slander (Derek) : あるよ。ULTRA Taiwan 2020に出演したとき、パンデミック時期で世界中で唯一開催されていたフェスで、9ヶ月ぶりのライブだったんだ。隔離を経てステージに立った瞬間、観客の笑顔を見て「いつか世界が元に戻る」って実感できた。あの瞬間は本当に特別で、今でも忘れられないよ。

TJO:もし予算を度外視できるなら、どんな夢のステージを実現してみたいですか?


Slander (Derek) : 僕たちのステージデザインは「EYE」っていうコンセプトなんだ。無限の予算があったら、ULTRAのメインステージ級の「EYE」のステージを作って、ライトや花火、ドローン、レーザーで観客を包み込んでみたい。ステージ自体が動くようにして、開いたり閉じたり、上下に動いたりするのも面白いと思うんだ。

Slander (Scott) : Derekはいつも夢を追い求めていて、本当にクリエイティブなんだ。こういうアイデアを毎日のように語り合ってるし、いつか無限の予算で作られるSLANDERのショーを見てみたいと思うよ。きっと世界に大きな影響を与えるだろうね。




TJO:最近はK-POPアーティストとのコラボもありましたが、今後の新しい動きについて教えてください。


Slander (Derek):今までで一番たくさんの曲を完成させてきたよ。まもなくTy Dolla $ignとのコラボや、Spiritboxっていうバンドとの新曲もリリースする予定なんだ。それに「Save Tonight」のカバーも控えてる。90年代の名曲を僕たちなりに再構築して、ロックやオルタナの要素をメインステージ向けのEDMアンセムに生まれ変わらせたんだ。歌詞はそのままだけど、雰囲気はまったく違うから、きっとみんなに驚きを届けられると思う。

Slander (Scott):僕もその曲が本当に大好きで、聴くたびに特別な気持ちになる。世界中のみんなに聴いてもらって、僕たちが込めた感情を共感してもらえたら嬉しいね。




TJO:最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。


Slander (Derek) : 日本のファンのみんな、本当にありがとう。今回日本に戻ってきてパフォーマンスできたことに感謝しているよ。期待に応えられたことを願ってるし、またすぐに戻ってきたいと思ってる。これからも応援よろしくね!

Slander (Scott) : ファンのみんなありがとう!





Interview by TJO
Translated by Amy