今回のコンテストでは、世界中のプロデューサーに向け、1998年の代表曲「Ray of Light」をリミックスする機会が与えられる。
同曲はMadonnaがWilliam Orbitと共に手がけたエレクトロニカ/トランス色の強い作品で、ポップとクラブミュージックをつなぐ革新的なサウンドとして世界的に評価され、グラミー賞「Best Dance Recording」を受賞した。90年代のポップとエレクトロニックを融合させた象徴的な楽曲として知られている。
課題曲の公式ステムはBeatportalから入手でき、リミックスの提出期限は9月25日。優勝者は10月15日にBeatportal上で発表され、賞品総額は1万2000ドル以上。最先端の制作機材やソフトウェアに加え、Madonna直筆サイン入り「Ray of Light」ヴァイナルが含まれる。
今回の企画は、Madonnaが『Ray of Light』制作期に構想しながらも長らく未発表だった関連プロジェクト「Veronica Electronica」ともリンクする。同作は“幻のアルバム”として語られてきたが、2025年7月に初めて公式リリースされ、10月にはCDやクリアヴァイナルでも登場予定。収録内容にはWilliam Orbit、Sasha、BT、Victor Calderone、Peter Rauhoferらによるクラブリミックスが含まれている。
Madonnaは「リミックスの芸術には長年情熱を注いできた。境界を超え予想外を生み出すことは自分自身の表現とも重なる。みんなのアレンジを聴くのが楽しみ」とコメント。
Beatport GroupのVP of MarketingであるEmilie Birksは「『Ray of Light』は時代を象徴する傑作であり、この取り組みはアイコンと世界中のプロデューサーを結びつけ、楽曲のレガシーを再定義するもの」と語っている。