米ダンス・ポップ・デュオThe Chainsmokers (ザ・チェインスモーカーズ)が、カナダ出身のシンガー Anna Sofia (アナ・ソフィア)を迎えた新曲「Helium」をリリースした。
両者にとって初のコラボレーションとなる今作は、メンバー Drew Taggart(ドリュー・タガート) のヴォーカルと Anna Sofiaの透明感ある歌声が交互に展開し、トラップ〜ダブステップ以降の要素を感じさせる重厚なベースラインとレイヤーが響き渡る。ポップスとしての親しみやすさと、クラブ仕様のダークな緊張感を併せ持つ仕上がりだ。
The Chainsmokersが得意とするフェス向けのスケール感と、Anna Sofiaのクリアな歌声による軽やかさが自然に溶け合い、彼らの代表曲「Don’t Let Me Down」を想起させる一曲となっている。
同時公開されたオフィシャルMVは Alex Acy が監督。ハウスパーティを思わせるセットを舞台に、幻想的かつサイケデリックな世界観とスリリングな演出が融合。ダークトーンの映像に反射光を重ねた独自のビジュアルが特徴で、楽曲の持つ高揚感を一層強調している。
「Helium」はリリース前からライブで披露されていた。モントリオールのOsheaga Festivalでは天候の影響で一時中断を余儀なくされたものの、再開後に演奏を完遂。また、ブルックリンのUnder The K Bridge Show ではAnna Sofiaがサプライズ登場し、観客を沸かせた。
Osheagaでの出来事について、The Chainsmokersは次のようにコメントしている。
「まさに感情のジェットコースターだった。もちろん予定通りのセットではなかったけれど、『White Wine』から再開できたのは今年一番のお気に入りの瞬間になった。天候が回復するまで待ってくれたみんな、本当にありがとう。クルーがこのショーに全力を注いでくれていたから、開始5分で止めざるを得なかったときは本当に辛かった。でも、ステージが最後まで満員のままだったのを見て涙が出そうになった。モントリオール、次は必ず“ちゃんとした”ショーをやる。」
今後、The Chainsmokersは「Helium」を北米やメキシコでの公演に組み込み、ラスベガスのレジデンシー公演をはじめ、Breakaway Music Festival(アラバマ)、Festival Pulso GNP(メキシコ・ケレタロ) など大規模フェスでも披露予定だ。
ポップでフェスティバル向けの魅力に、Anna Sofiaの繊細な歌声を加えた「Helium」は、今後の彼らのセットのハイライトとして注目を集めそうだ。