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Hamdi GMO SONIC 2025 レポート

ベースミュージック界気鋭のDJ/プロデューサーが日本のフェス•デビューを果たす

GMO SONIC 2025のDAY1(1/25(土)・さいたまスーパーアリーナ)が行われ、ベースミュージックシーンで活躍する気鋭のDJ/プロデューサー・Hamdi(ハムディ)が出演、日本のフェスティバルデビューを果たした。
ここでは、その様子をレポートしていく。



Hamdiとは
イギリス・オックスフォード出身で現在はシカゴを拠点に活動するDJ/プロデューサー。SkrillexやMarshmelloなど大物DJともリリースを重ねるベースミュージック界の新星で、今まさに注目を集めているアーティストのひとりだ。



海外勢の一番手として登場したHamdi。大きな歓声に包まれる中、グライム・アンセムLethal Bizzleの「POW 2011 (Hamdi Edit)」でプレイをスタートさせた。「こんにちは、さいたま!」という日本語の挨拶に会場が和む。


序盤からゴリゴリのベースが轟く中、アニメ・北斗の拳で使用されているセリフ「俺はあらゆる格闘技を身につける。 最後に覚えたのがこれだ、八木様から盗み取った北斗真拳〜」のヴォイスサンプルで会場を盛り上げる。前半はID(未発表曲)を中心にドープな世界観に惹き込んでいった。



そして前半のハイライトと言えば、SNSで公開し話題となっていたエディット「Sammy Virji & Interplanetary Criminal – Damager (Hamdi Edit)」だろう。一際大きな歓声にリワインドが発動。「Somebody scream!!」というHamdiの煽りとともに全員が一体となって飛び跳ね、フロアは完全にロックされた。


中盤、Travis Scottによる大ヒット「FE!N」のリミックスで会場のシンガロングを誘い、続けて投下されたのが、GMO SONICの前日にファン待望のリリースとなった新曲「Abomination」。ウォブルベースの効いたBPM140のエネルギッシュな地を鳴らす重低音に会場は酔いしれた。


そして中盤、大歓声が沸き起こったのがSkrillexとのビッグアンセム「Push」。手をPush(押すような)動作とともに披露され、待ちに待ったアンセムの登場にフロアは凄まじい熱気に包まれた。


その後はエモーショナルな雰囲気を持つIDやTaiki Nulightとの楽曲「Stay In Your Lane」などを披露。緩急をつけたプレイで終始観客を魅了した。


プレイの終盤、ラスト10分に差し掛かると畳みかけるような怒涛の展開に。Princess Superstar「Perfect」のヴォーカルサンプルを使用した「Counting」、ブレイクのきっかけとなった「Skanka (VIP)」とJoy Orbison「Flight FM」のマッシュアップ、Marshmelloとの「Fired Up」が立て続けに投下されるとフロアのボルテージは最高潮に。




ラストは盟友・Sammy VirjiのID「I Guess We’re Not The Same」をプレイし60分間のプレイを締めくくった。



UKダブステップやグライム、ガラージを中心に、UKのアンダーグラウンドシーンを凝縮したエネルギッシュなセットで観客を魅了したHamdi。SNSでは複数のIDを公開しており、今後のリリースにも引き続き注目したい。