NEW RELEASE

A-Trak & Armand Van HeldenによるDuck Sauce クラシック+タフなグルーヴのディスコ・ハウス

Duck Sauce - Fallin In Love

A-Trak & Armand Van HeldenによるユニットDuck Sauceが新曲「Fallin In Love」を発表した。



Duck Sauceは2009年のデビューシングル「aNYway」のリリース以降、90年代のフィルター・ディスコ・フレンチ・ハウスのサウンドにインスパイアされた作品をリリース。「aNYway」はNYのバンド Final Edition のディスコ・ファンク「I Can Do It (Anyway You Want)」(1979年)をネタに、Armandの本拠地であるニューヨークに経緯を表した楽曲で、懐かしいテイストにその時代のタフな音圧のビートとヒットメイカーである彼らのクリエイティビティが融合し、その楽曲のキャッチーさも合わせて人気を博してきた。


中でも2010年にリリースされたBoney M「Gotta Go Home」(1979年)をサンプリングした「Barbra Streisand」はその年のグラミー賞ダンス部門にノミネートされるほどの大ヒットを記録。


さらに2014年のMelissa Manchester「Energy」(1985年)サンプルの「NRG」はSkrillex, Kill The Noiseらによるリミックスが世界中のDJにプレイされ、EDMシーンを代表する新鋭とNYハウスを支えてきたレジェンドによるユニットは一躍注目を集める事となる。2013年のアルバム『Duck Tape』以降はリリースを落ち着いていたが、2020年から定期的にリリースを再開し、2022年には2度目となるCoachellaにも出演。キャッチーで人懐っこい作風はそのままに現行のハウス・シーンともリンクした幅広い作風を発表し続けている。



A-Trakは、若干15歳でDMCチャンピオンの(当時の)史上最年少優勝者となり、Kanye WestのツアーDJを務めたり、自身のレーベルFool’s Goldを主宰。


2009年に彼が手掛けたYeah Yeah Yeahs「Heads Will Roll」のリミックスはローリング・ストーンズ誌の選ぶ「最も優れたダンス楽曲200」に選抜され、今なおフェスやクラブのアンセムとして愛されている。2000年代のエレクトロ・ムーブメントから2010年代〜のEDMムーヴメントの中でも存在感を発揮し、唯一無二な立ち位置を確立してきた。


近年はハウス・ミュージックに接近し、ヴィンテージ・サンプラー E-MU「SP-1200」で制作し、90年代ハウスにオマージュを捧げた『10 Seconds』シリーズを発表。また実兄であるエレクトロ・ファンク・バンドChromeoのDave 1とThe Brothers Macklovitchを結成し、ソウルフル・ハウスな作品をリリース。



Armand Van Heldenは90年代初期より活躍するNYハウスのレジェンドDJの1人だ。UKのブレイクビーツ・ハードコアのテイストを盛り込んだ C.J.Bolland「Sugar Is Sweeter」、Sneaker Pimps「Spin Spin Sugar」、そして何よりTori Amos「Professional Widow」のリミックスが世界的に大ヒット。これらの楽曲によりSpeed Garagenのパイオニアとして認知され、後のUKガラージ・シーンに大きな影響を与える事となる。


またCarrie Lucas「Dance with You」(1979年)のディスコ・サンプルとJaydee「Plastic Dreams」(1992年)の印象的なドラムをサンプリングし発表した1998年のシングル「You Don’t Know Me」は今なおクラシックとして語り継がれている。


そして2000年代初期のエレクトロ・クラッシュ・サウンドに影響を受け、Siedah Garrett「Do You Want It Right Now」(1985年)をサンプリングした2007年の「I Want Your Soul」は当時もヒットを記録したが、2020年以降に再び注目を集め現行ハウス〜テクノDJの多くがメジャー〜アンダーグラウンドの垣根を超えてヘビープレイ。先日のULTRA JAPAN 2024でもRESISTANCEステージのトリを飾ったHot Since 82がラストにプレイするなどリバイバル・ヒットを記録している。



そんな時代やジャンルを超越し様々な影響力を与え続ける2人が今回手掛けたのは、よりソウルフルでハウス・マナーな1曲。エモーショナルな女性ヴォーカルはJaki Graham「Round and Around」(1985年)からの引用で今回も懐かしいディスコを現代的に復活。さらにArmandの名曲「You Don’t Know Me」を彷彿とさせるスウィングするハウス・ビートを基盤としているところは彼らの古くからのファンや往年のハウス・ラヴァーにとってもニヤリとさせる粋な演出が施され、クラシックでありながらタフなグルーヴを奏でる彼ららしい作品に仕上がった。


メンバーのA-Trakは来年3月に長野県の白馬と北海道ニセコで開催される「Snow Machine」フェスに出演が予定されている。

■「日本人がいない日本のフェス」として注目を集めた『Snow Machine』のラインナップはこちらから


『Snow Machine Hakuba』
<日程>
2025年3月5日(水)〜2025年3月8日(土)
<場所>
長野県・白馬村
<公式ウェブサイト>
https://snow-machine.com/hakuba
<チケットサイト>
https://snowmachine.zaiko.io/e/hakuba-25

『Snow Machine Niseko』
<日程>
2025年3月11日(火)〜2025年3月14日(金)
<場所>
北海道・ニセコ町
<公式ウェブサイト>
https://ni.snow-machine.com/ja/
<チケットサイト>
https://snowmachine.zaiko.io/e/niseko-25