UKハウスシーンの重鎮Gorgon City最新アルバムリリース

UKのハウス・ユニットGorgon Cityが最新アルバム『Reverie』をリリースした。

Gorgon CityはUKはノースロンドン出身のDJ/プロデューサー・ユニットでKye GibbonとMatt Robson-Scottによる2人組。2012年のデビュー以降UKのハウス、テックハウスを牽引する存在としてメジャー〜アンダーグラウンド両軸で活躍し、同時期に活躍したSolardo、CamelPhatらとともにUKだけでなくヨーロッパの次世代のハウスシーンを象徴する存在である。Kye Gibbonは元々Foamo名義で、Matt Robson-Scottは元々RackNRuin名義で以前はエレクトロやフィジェットハウス、ダブステップのシーンで活動する名のし知れたアーティストでもあり、ハウスフォーマットだけでなく、ポップな歌ものからUK Garageやベースミュージックのルーツを感じさせる楽曲など幅広くバラエティに富んだ楽曲を送り届けていることも彼らの人気の要因となっている。また2017年より「REALM Records」を運営し、様々なアーティストを発掘、世に送り出している。


DJとしてもULTRA MUSIC FESTIVALやCoachella、Tomorrowland、Creamfields、Lollapaloozaなど数々の世界的フェスに出演。サンディエゴのCRSSDフェスティバルではヘッドライナーも務め、ロンドンのクラブDrumshedsでの初のヘッドラインショー、今は閉店してしまったロンドンの有名なプリントワークスでのギグも完売させ、他にも米Red RocksやIBIZやラスベガス、LAでのクラブ・レジデンシーなどツアーの規模からもその人気の高さが容易に伺える。


今作は2023年のアルバム『Salvation』からたった1年で発表された5枚目の作品。今年頭にBbyafrickaをフィーチャーし、リリスされた「Biggest Regret」は疾走感あるビートにベースミュージック由来のインパクトあるベースシンセが空間を支配するフロアバンガーとしてヨーロッパを中心にヒットを記録。また他にシングルでリリースされた「You Know It」、「One New Change」、Caroline Byneの伸びやかな歌声とレイヴサウンドが見事に融合した「All That You Need」、NORTHが参加した「Breathe You In」なども収録されている。アルバムには他にもシカゴのDJ Pierre、NYのHarry Romeroとハウス黎明期から今なおシーンを支えるレジェンド達とのコラボも収録し、ハウスの持つメジャーな華やかさから、ほの暗い地下のクラブで汗を滴らせ黙々と踊り狂う画が想像できるアンダーグラウンドなチューンまで収められ、彼らの持つ表現力のそこ知れなさを体感することが出来る1枚となっている。