プロデューサーのNetsky (ネットスカイ)が、Benny Benassi (ベニー・ベナッシ)の名曲「Satisfaction」をリミックス。
ダンスミュージック好きなら一度は聞いたことのある印象的なベースラインとロボット声で再生される男女の「Satisfaction」のフレーズはそのままに疾走感あるDrum & Bassに仕上がっている。またExtendedバージョンの方では原曲の四つ打ちElectro Houseからスタートし、途中からBPMを上げてNetskyバージョンにトランジションする技ありな展開の、彼が実際に現場でもかけているバージョンで収録されているのもポイントだ。
この原曲はイタリア出身にして80年代後半からDJとして活躍するBenny Benassiが2002年に発表し、世界的に大ヒット。以降2010年代頃までに大きな盛り上がりを見せたエレクトロハウス・シーンの代表曲として今もなおリメイクされたり、クラブやフェスの現場でかかり続けている。彼は他にも2008年にPublic Enemy「Bring The Noise」のリミックスでグラミー賞の「ベストリミックスレコーディング賞」を受賞。Madonna、Britney Spears、Katy Perry、Shakiraなど大物アーティストのリミックスを手掛け、2010年代に入っても「House Music」がヒット。中でもSkrillexがリミックスを手掛けた「Cinema」は当時のDubstep〜EDMシーンでもアンセムとなった。
ベルギー出身のNetskyは2009年にDrum & Bass名門レーベル「Hospital Records」からデビューすると、そのメロディアスで流麗な作風が人気を博し、わずか数ヶ月以内にDrum & Bassの賞で「ベスト・アップカミング・プロデューサー」を受賞するほど話題と注目を集めた。2014年にはSony Music/Ultra Musicと契約し、2015年にDigital Farm Animalsと共に発表した「Rio」は、翌年のロンドンの新年祝賀行事やリオ・オリンピックでのベルギー・オリンピック・チームの音楽大使に選ばれるなどシーンを超えた活躍を見せる事になる。また数々のフェスにも出演し、2019年にはULTRA JAPANにも出演を果たしている。
このリミックスは2023年時点で作られ、Netskyをはじめ数々のDrum & Bassはもとより他のジャンルのDJの現場でもヘビープレイされ話題になっており、ついに正式リリースとなった1曲だ。近年ではEDM系DJによるDrum & Bassのプレイが熱心で再び盛り上がりを見せている。特にレイヴ回帰以降のY2Kエレクトロ・リバイバルの波とリンクして
Mason「Perfect (Exceeder)」なども人気が再燃し、プロデューサー
1991によるDrum & Bassリミックスがヒットする中で、この曲も新しいアンセムとなることは間違いないであろう。