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Gryffin インタビュー特集:リリース間近となった3rdアルバム『PULSE』から彼の音楽ルーツまで探る
来日公演は6月18日(火),19日(水)東京・大阪で開催
良質なメロディーと繊細かつ重厚なサウンドが魅力のアメリカのDJ/プロデューサーGryffin。
日本でもSNSを中心に話題となった楽曲「Tie Me Down」が収録されているアルバム『Gravity』はビルボードのダンス/エレクトロニックアルバムチャートで首位を獲得、Spotifyでは10億回以上のストリーミングを記録している。また、Ultra Music FestivalやEDC Las Vegasなど、大型フェスティバルのメインステージ出演も果たし、世界のダンスミュージックファンを魅了し続けている。
3rdアルバム『PULSE』のリリースを目前に控え、6月18日・19日に来日公演を行うGryffinにTJOとDJ YU-KIがインタビューを行った。
TJO: Tie Me DownやBody Backを僕らはクラブでよくプレイしているので、今日はインタビューできて本当に嬉しいです。Gryffinといえば “エモいサウンド”。そのエモさの秘訣やエモさを出すためにこだわっている部分があれば教えてください。
Gryffin: 自分自身がエモーショナルな人間なので、それが音楽にも出てきていると思います。
人生におけるパーソナルな経験やその時の波、いわゆるアップダウンを曲に落とし込むようにしていて、それがエモいサウンドにつながっていると思います。
あと、他の人と一緒に曲を作る時も、その人たちの感情などを曲の中に取り入れるように意識していて、そこの部分は大切にしています。
あとは、強いメロディーを作ることも大事なことのひとつかな。
■ Gryffin with Elley Duhé – Tie Me Down
DJ YU-KI: 今年に入ってリリースされた「What Took You So Long」や「MAGIC」では今までの作品と比べてよりトランシーなサウンドを展開していますが、ご自身の中で何か変化があったのでしょうか?
Gryffin: 実はトランスが昔から大好きで、Armin Van Buurenが僕をダンスミュージックにハマらせてくれたきっかけなんだ。そこからインスパイアを受けたエナジーやテンポが、僕もライブで演奏していて楽しいし、スタジオで作業していてもすごく楽しいんだよね。
あと自分の音楽ってメロディックだと思うけど、トランスもメロディックな部分やエモーショナルな部分が強いから、それが今回のような変化に繋がっていると思うよ。
■ Armin van Buuren & Gryffin – What Took You So Long
TJO:トランスが好きなのはちょっと意外でしたが、それに合わせて最近、シーン自体のBPMがどんどん早くなってきている気がします。それも踏まえて、今後のシーンはどうなっていくと思いますか?
Gryffin: そうだね、これは自分でも読めない部分もあるんだけど、フェスやショーでプレイしていて思うのは、アップテンポやアップビートのものがきているような気がするよ。若いオーディエンスもそういった楽曲に反応してくれるんだ。何よりプレイしている自分自身も新鮮だし楽しいね。
TJO: NEWアルバム『PULSE』がもうすぐリリースされますが、どんな作品になりますか?また、先ほど仰っていたシーンの動向も見据えて制作したりしますか?
Gryffin: アルバムは今(取材時は5月下旬)95%くらい完成しているんだ。作っていてすごく楽しいアルバムで、スタジオで制作して何年もあたためていたものもあるし、アーティストとしてすごく成長できた作品だと思う。 ダンスミュージックやBPMに関して、実験的に色んなことを試したから、今回のアルバムはよりクラブにフォーカスしたサウンドになったと思う。このアルバムを届けて、みんなの反応を見るのが楽しみだよ。
シーンの動向に関連してだけど、アルバムの中に入っている「MAGIC」は実は最初、スローな楽曲だったんだ。それはそれで気に入っていたんだけど、今のBPMが上がってきているシーンを踏まえて、ピッチを上げることにした。そういった作業をやっていくうちに、曲の世界観も自分の中で変わってきて、出来上がったのがこの「MAGIC」なんだ。テンポやエナジーに関して、新しいことに挑戦できた作品だったね。これはアルバム全体に対して言えることなんだけど、色んな要素がひとつになった、まとまった作品になったと思うよ。
■ Gryffin – MAGIC (ft. babyidontlikeyou)
DJ YU-KI: 少し話が変わりますが、学生時代にバンド活動をしていたと聞きました。バンドを始めたキッカケは何ですか?
Gryffin: 中高生時代、ロックだったりパンクだったりハードコアの音楽にハマっていたんだけど、もっと幼い頃はピアノを習っていたんだ。それは全部クラシックミュージックだったんだけどね。でも中高生時代にそういう音楽に出会って、ギターを弾くようになったんだ。そこで友人と一緒にプレイする楽しさを知って、バンドを始めたよ。ちなみに、ギターは自分がやりたい!と言って親に頼んで買ってもらって、インターネットなどで弾き方を学んだね。
DJ YU-KI: そうだったんですね。では、あなたのお気に入りバンドTOP3を教えてください。
Gryffin: そうだね・・・まず自分はSublimeが大好きで、ポップスだったらBlink-182が好きだね。あとはNirvanaも好きだし、これみんな知っているかな?Brand Newっていうバンドも好きなんだ。あと従兄弟がやっているバンドTHRICEのショーも昔はよく見に行っていたよ。
【Gryffinお気に入りバンド】
★ Sublime
★ Blink-182
★ Nirvana
★ Brand New
and 従兄弟のバンドTHRICE!
DJ YU-KI: あなたがもし、日本でフェスを1日やるとして、5組キュレーションするなら、どんなアーティストを選抜したいですか?
Gryffin: 悩ましい質問だね。自分は色んなタイプの音楽が好きなので、色んなジャンルから選びたいと思うんだけど、クラシックロックで言えばポール・マッカートニー。ポップだったらRihannaかな。そしてダンスミュージックはFred Again..、インディー・オルタナティブはThe xx、K-POPからはBLACKPINKを選ぼうかな。
【Gryffin 仮想フェスラインナップ】
Rock >> ポール・マッカートニー
Pops >> Rihanna
Dance >> Fred Again..
Indie Alternative >> The xx
K-Pop >> BLACKPINK
TJO: めちゃめちゃ豪華ですね。そして何より、6月18日には東京で、翌19日には大阪で来日公演があります。我々も楽しみにしているのですが、どんなセットになりますか?
Gryffin: 今回は新しいアルバム『PULSE』に収録されている曲や、アルバムの中でまだリリースされていない楽曲も入れていこうかなと思っているよ。エネルギッシュなセットになると思うし、ギターもキーボードも演奏するつもり。もちろん、みんなが気に入ってくれている過去の作品も、新しい演奏の方法で披露できたらと思っている。エモーショナルなものにもなると思うし、いい時間を過ごせると思うよ。私もとっても楽しみにしているんだ。
■ Gryffin – LIVE @ EDC LAS VEGAS 2024
TJO: 日本に久しぶりに来てやりたい事はありますか?
Gryffin: 実は今回、東京に2日間しか居られないんだ。でも街を歩いたり、寿司を食べたり、ラーメンを食べたり、トンカツを食べたり、お菓子を食べたりするのが楽しみだね。あと家族が日本にいるので会えるのを心待ちにしているよ。
あと、今回初めて大阪に行くんだけど、これが楽しみなんだ。みなさんに大阪のおすすめを聞いておきたいな。
TJO: 個人的には、大阪のアメリカ村にあるたこ焼き屋さんがおすすめだと思うんですけど・・・
Gryffin: おお!たこ焼き!
TJO: 食べたことはありますか?
Gryffin: それが無いんだよ。でも大阪に行ったら食べたいと思っていたよ。いい情報を聞いたね。
TJO: では最後になりますが、日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
Gryffin: 日本のファンのみなさん、いつも応援ありがとうございます。自分も日本にルーツがあるので、日本は大好きですし、また戻ってくることができて嬉しく思います。みなさんに楽しいショーをお届けできるようベストを尽くしますので、会場でお会いできるのを楽しみにしています。
Interview by TJO & DJ YU-KI
Special Thanks: ユニバーサル ミュージックジャパン

『Gryffin Asia Tour 2024 東京』
<日時>
2024年6月18日(火) OPEN 18:00 START 19:00
<場所>
東京 豊洲PIT
<チケット:発売中>
チケットINFO: SMASH https://smash-jpn.com/live/?id=4166
『Gryffin Asia Tour 2024 大阪』
<日時>
2024年6月19日(水) OPEN 18:00 START 19:00
<場所>
大阪 GORILLA HALL OSAKA
<チケット:発売中>
チケットINFO: SMASH https://smash-jpn.com/live/?id=4166

ユニバーサルミュージック・オフィシャルサイト
https://www.universal-music.co.jp/gryffin/
Biography
日本人の血を引く人気急上昇中のDJ/プロデューサーで良質なメロディーと共に多彩な楽器を操るダンス・ミュージック界に突如現れた超新星グリフィンことダン・グリフィス。
マルーン5「Animals」やイヤーズ&イヤーズ「Desire」のリミックスにより早くからその類まれな才能を世に知らしめてきたプロデューサー。世界がグリフィンを知るきっかけともなった米カリフォルニア州で行われたSnowGlobeミュージック・フェスティバルでは幼少期から始めた確かなスキルを持つギター、ピアノに加えドラムパッド、シンセサイザーを屈指した圧巻のライヴ・パフォーマンスを披露。成熟した産業ともいえるダンス・ミュージック界の新しい時代の到来を誰もが予感した。「Feel Good」や「Tie Me Down」等のヒット曲のリリースと共に年々規模を拡大し続ける北米ツアーでは地元Bill Graham Civic Auditorium(収容人数8,500)での単独公演を早々にソールド・アウトさせ、その勢いのまま2年振りの出演となる2019年のコーチェラに2週連続で出演!サハラ・テントに集結した5万人以上のファンを熱狂させた。そして2024年6月の来日公演を控え、3rdアルバムとなる『PULSE』も近夏リリース予定となっている。
Gryffin 日本公式ページ
https://www.virginmusic.jp/gryffin/