『ライオン・キング』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』、『ダークナイト』など数々のハリウッド大作の映画音楽を手がける
ハンス・ジマーと
アラン・ウォーカーがコラボ!
”Time (Alan Walker Remix)”という楽曲を発表。
”ハンス・ジマーの大ファン”と公言するアランに、ハンスと初めて一緒に仕事をした感想、映画
『インセプション』のオリジナル曲をリミックスすることになった背景などを直撃しました。
Photo by Mohammed Sarmadawy
——以前から”ハンス・ジマーの大ファン”と話してましたよね。
そうなんだ。僕の音楽キャリアにおける最大のインスピレーションがハンスだよ。
彼の作るメロディと哀愁を帯びたサウンド…、いろんな意味で大きな影響を受けてきた。
——今回、初めてハンスと仕事をした感想は?
ずっと憧れてた大先輩と一緒に仕事ができるなんて、そんなチャンス、めったにあるわけじゃないよね。
僕にとっては一生に一度のチャンスだと思ったよ。
それにハンスもこのリミックスをすごく気に入ってくれたんだ。
こんな機会を与えてくれたことにもすごく感謝している。
——昨年、バルセロナで対面したのが初めてだったとか。
うん、すごく興奮したよ。もちろん緊張もしたかな。
そのときに今回のリミックスについても初めて正式に話し合ったんだ。
Photo by Pal Hansen-Tore Odiin / Mohammed Sarmadawy
——どんなリミックスにしたいと考えた?
ちょうど新型コロナのパンデミック下で作った曲だから、みんなに希望を与える作品にしたかった。
曲を聴いたり、ミュージックビデオを観て、何かを感じてもらいたかったんだ。
そもそも僕が音楽を作りたいと思うのは、ファンの反応を楽しみにしているから。
このリミックスを発表するや否や、世界中から大きな反響があったことも、すごく嬉しかったな。
——ミュージックビデオにはどんなメッセージが込められている?
いま僕たちが直面している新型コロナや、このタイミングにピッタリのストーリーなんだ。
ミュージックビデオでは、オスロ〜ロンドン〜ブダペスト〜ニューヨークなど、世界各地の街が舞台となっている。どこの大都市もひと気がないんだ。
そんな街の建物や橋に僕とハンスの2人の映像が大きく映し出される。映像によるポストカードみたいな感じでね。
このみぞうの危機を、みんなで力を合わせて乗り越えようっていうメッセージを送っているわけさ。
——Kristian Berg監督とは、多くのミュージックビデオを一緒に作ってますよね。それらをまとめて長編作品にする計画などは?
よくファンからも同じ質問を受けたり、要望を耳にしてるよ。実現できればいいなと僕も思うんだ。
Kristianは今回のビデオ制作でも素晴らしいアイデアを出してくれた。
僕とハンスの映像のみならず、世界中のいろんな人々の映像や、目を見晴らせる絶景などのビジュアルも付け加えたよ。
——新型コロナの影響下、どんなふうに過ごしてますか?
ほとんど自宅にいるけど、家族や友人とは連絡を取り合ってるよ。
ノルウェーでは政府のガイドラインに従っている限り、けっこう自由なんだ。
外出して歩き回ったりもできるから、そんなに家に閉じ込められてる感じはしないかな。
僕自身はいつもと変わらず、音楽を作ってるよ。音楽制作はやめたことがないからね。
——『Different World』に続くセカンドアルバムの予定は?
ファンのみんなは気づいてるんじゃないかな。
僕が発表する曲や映像は、どれもどこかでつながっているんだ。
そして、それらが大きな世界観を描いてる。
次にどうなるかは”期待しておいてね!”とだけ言っておこうかな(笑)
——アランも将来的に映画音楽を手がけたい?
もちろんだよ。音楽が重要な役目を果たしている映画のサントラを手がけられると嬉しいな。
見る人の心にチャレンジする、そんな映画が好きなんだ。
たとえばクリストファー・ノーラン監督の映画など。
『ダークナイト』や『インターステラー』も大好きだったし、『インセプション』を観たときは、すぐにこの映画とハンスによる音楽が僕の一番のお気に入りになると分かったよ。
——最後に日本の”ウォーカーズ”にメッセージをもらえますか?
日本のファンにはすごく感謝しているよ。いつも大歓迎してくれて感激だよ。どうもありがとう。
日本での体験は絶対忘れないし、早く会える日が来ることを楽しみにしてるんだ。
それまでみんなも気をつけて、安全にしててね!
Hans Zimmer & Alan Walker
Time (Alan Walker Remix)
Sony Music
Apple Music / Spotify /
AWA
https://www.sonymusic.co.jp
Text by Hisashi Murakami