2017年にスタートし、これまで
日本では3回。2018年末には
シンガポールでも開催され、いずれも大好評!
日本の伝統文化・花火と音楽が完全シンクロし、さらには最新テクノロジーや世界レベルのパフォーマンスが融合した一大エンターテインメント
「STAR ISLAND」が、2019年9月23日に
「STAR ISLAND SAUDI ARABIA NATIONAL DAY EDITION」と題しサウジアラビアで開催されました。
開催当日は、なんとサウジアラビア最大の祝日・
建国記念日。
前日の夜から街中には建国を祝うメッセージが書かれたファッションや国旗などを手にした人で溢れ、まさに国中挙げてのお祝いそのもの(なんでも2018年は建国記念日に「シルク・ドゥ・ソレイユ」の特別公演が行なわれたそう)。
そんな記念すべき日に開催される
「STAR ISLAND」。しかも、舞台はサルマン・ビン・アブドゥルアズィーズ国王の王宮がある大都市
ジェッダのJeddah Fountain Viewと、なんともスゴい場所。
紅海を挟んで右手に王宮、さらに左手には世界一の高さを誇る「ファハド王の噴水」が望める素晴らしいロケーションでした。
今回、なぜサウジアラビアでの開催が決まったかと言えば、両国の発展を目指し定められた
「日・サウジ・ビジョン2030」の一環としてサウジアラビア政府 総合娯楽局(GEA)の依頼があったから。
サウジアラビアではエンターテインメントが解禁されたのが約2年前と、まだまだエンタメ文化が浅く、その発展を期すべく本祭が実現。
ここから市場の活性化、さらには雇用創出などあらゆる面への貢献が期待され、まさに国家間における社会的な意味合いを持つ
「STAR ISLAND」。
会場には3つのステージの他、ステージの模様などが映し出される大型モニターが用意された2つのエリア。さらには花火を座って鑑賞できる2つのエリアが設けられましたが、これら有料席チケットは前日に完売。
そして、車両交通止めとなった会場の目の前の大通りを含め、周辺には多くの人が集まり、その数なんと
約30万人。注目度の高さが伺えます。
超満員のもとスタートした
「STAR ISLAND」。サウジアラビアでは初開催だけに、序盤はみんなやや緊張気味。
ステージに登場したパフォーマーや「STAR ISLAND」初となるアニメーション(サウジアラビアの少年が鷹とともに世界中の文化に触れ、大きく成長し、帰国後に母国の素晴らしさに改めて気付くという今回のテーマ
“The Boy and The Falcon”をビジュアル化したもの)に誰もが没頭。
しかし、夜空に花火が舞うと会場には大歓声が。そして
「STAR ISLAND」の醍醐味、パフォーマーが続々とステージに現れ観客を沸かせます。
一流の演者が集結したそのクオリティは抜群で、観客もかなり興奮気味。なかでも盛り上がったのは
ファイヤーダンサー。炎が迸る彼らの演技はきっと世界中で通用すると再確認。また、ダンサーたちも会場を煽り続け、着実に観客と心を通わせ、大きな一体感を生み出していました。
そして、今回パフォーマンスに新たな要素が追加され、そのひとつが
一輪車。これまた世界レベルのパフォーマーが参加し、舞台上で
フラメンコを披露するなどさすが腕前。
さらにはアクロバティックな
パルクール、日本ならではの
伝統芸能 歌舞伎パフォーマンスも初登場。観客を沸かせ&度肝を抜いていました。
ステージ上ではめくるめくパフォーマンスが展開されるなか、その真上には終始飛び交う
大輪の華。今回もポップやロック、ダンスミュージックなど様々な音楽にあわせて花火が舞っていましたが、やはりサウジアラビアでも大盛況。
みんな歓声をあげるとともに、スマホで撮影したりと大忙し(このあたりは日本と同じ!)。観客の反応は日本とはまたちょっと違った感じでしたが、レスポンスはかなり高く、確実にみんな興奮しているようでした。
そして、クライマックスにはサウジアラビアの
歴史上初となる瞬間が!
それは、伝統的な衣装に身を包んだ地元の演者たちが民族舞踏「Ardah」と「Bahri」を披露し(みんな知っているだけにやっぱり大盛り上がり!)、フィナーレでは彼らと日本のパフォーマーが同じステージに。
サウジアラビアは伝統を重んじ、他文化との交流を避けていましたが、今回正装をした人たちと他国の文化が融合する初の出来事が
「STAR ISLAND」で実現。
その姿を観た観客はさらに盛り上がり、大歓声のもと終了しました。
シンガポール、サウジアラビアと成功を収め、次は……? 今回はローカルの文化と融合し、さらなる可能性を示唆しただけに、今後の展開にも期待しましょう!
最後にちょっと……。
もちろん名前を知ってはいても、実はあまりなじみのない
サウジアラビア。少し前にはまさかの石油施設爆破もありましたが、行ってみるとジェッダに関しては至って平和。
実際のところ、1人歩きでも不安は感じませんでした! 王宮や国の施設や女性の撮影などには厳しいようなのでそこだけ要注意。
あと、戒律の厳しいイスラム教でみんなアバヤ(民族衣装)などで過ごしているのかと思いきや、そんなこともなく。結構カジュアルな人も多かったのが印象的(開かれてきている感じ!)。
そして、街中にはマクドナルドやケンタッキー、サーティワンアイスなどもあって、多くの人で賑わっていました。
映画をはじめとするエンターテインメントが解禁され、日本のアニメも公開になるなど(皇太子がアニメ好きだそうで、現地でもコナンとか大人気だそう)、今後さらなる発展が期待されるサウジアラビア。興味のある方はぜひ!
Text by EDM MAXX編集部
Photo by STAR ISLAND SAUDI ARABIA