海外から数多くのゲストを招聘し開催されてきた六本木「SEL OCTAGON TOKYO」のスペシャルイベント「ROPPONGI MUSIC WEEKS 2019 SUMMER」の大トリとして、最終日7月11日(木)に登場するのは天下のグラミー賞受賞アーティスト、
シド 。
2014年の第56回グラミー賞で、セドリック・ジャーヴェイスとともにリミックスを手掛けたラナ・デル・レイ“Summertime Sadness”が見事Best Remixed Recordingを受賞。
さらに、今年はLSD“AUDIO”が再びノミネートと、その評価は高まるばかりの彼がリミックスの極意を教えてくれました。
そのほかにも、ドン・ディアブロのHEXAGONやスティーヴ・アンジェロの”Size Records”などからリリースしているオリジナル曲についてや最近のシーンについて、ハウス〜フューチャーハウス界隈で注目を集めるシドがいろいろと語ってくれています!
——まずは2014年にグラミー賞を受賞したときのことを教えてください。
あのリミックスがあそこまで大きくなるなんて……本当にびっくりしたよ。
あの曲はたしかセドリック・ジャーヴェイスと1日か2日で作って、いいものができたとは思っていたけど、そのときはどれだけ反響があるか見当もつかなかった。
まずはBeatportで知られて、その後クラブで広がり、数ヶ月後にはアメリカのラジオでも流されるようになったんだ。
グラミー賞は素晴らしいリミックスがノミネートされていたから、受賞したときは本当に驚いたね。
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——どんなリミックスにしようと思っていたんですか?
当時、セドリック・ジャーヴェイスとはすでに数年間一緒に仕事をしていたんだけど、あの時は自分でできる限り最高の音楽を作る以外に何もなかった。
グラミー賞を受賞できたことは素晴らしい経験だったし、いつか1人でもノミネートされるように、自分自身の音楽に専念し始めるにあたって大きな自信になったよ。
——今年も“AUDIO”がグラミー賞にノミネートされましたが、どうすればノミネートされるんでしょう? リミックスの秘訣は?
リミックスに決まったやり方なんてないよ。
曲を完全に作り変える人もいれば、オリジナルの根幹を残す人もいるからね。
僕の場合は、リミックスでもオリジナルでも自分のDJセットに合うことが条件なんだ。つまり、重要なのはポップミュージックにしろ、クラブで僕のセットで流せるものに変えるってこと。
グラミー賞に関しては、ノミネートされるようなリミックスを作ろうって、しっかり計画を立てて作る人はいないと思う。音楽には様々な要因があって、世間がどう反応するかは決してわからないからね。
でも、リミックスにおいて1つ重要なのはオリジナル楽曲を作ったアーティストのネームバリュー(笑)
LSDの場合はディプロ、シーア、ラビリンス。みんな大物だよね。
僕のリミックスに興味を持ってもらうのに彼らの名前が入っていたのは大きいと思うな。
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——リミックス以外にも、これまで名門”Spinnin’ Records”に”HEXAGON”、”Size Records”などからオリジナル楽曲リリースしています。オリジナルを作る際にはどんなことを考えているんですか?
常に自分がかっこいいと思う曲、そして影響力のあるDJがプレイしたくなる曲を作りたいと思っているだけ。
“Size”から初めて曲を発表したときは、スティーヴ・アンジェロが愛するようなものを作るのが目標だったし、契約したいと思っていたんだ。
今は自分のレーベルを設立して、そこでもハードルは同じぐらい高いものにしようと思ってる。
作っているものが自分のセットにマッチして、僕がどんな場所でもプレイしたいと思える音楽だってことを確認しながらね。
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——今のダンスミュージックシーンに関してはどんな印象を持っていますか?
音楽にとってはいい時代だと思うよ。
ファンはストリーミングで簡単に曲を見つけられるし、アーティストの過去の音源も詳しく調べることができるしね。
個人的に思うのは、今は多くの人がEDMよりもアンダーグラウンドなスタイルを見つけることに興味を持っているんじゃないかな。
——今回は東京・六本木にできた新たなスポットSEL OCTAGON TOKYOでのプレイとなりますが、どんなパフォーマンスを披露してくれるのでしょうか?
とてもわくわくしているよ。素晴らしいクラブだって聞いているしね。
僕の楽曲をたくさんプレイするし、制作中の未発表曲も楽しみしていてほしい。
僕の中で東京はお気に入りの都市だから、戻れることはすごく嬉しい。
ダンスフロアでみんなに会えるのが待ちきれないよ!
ROPPONGI MUSIC WEEKS 2019 SUMMER CID
2019年7月11日(木)22:00〜
SEL OCTAGON TOKYO(東京・六本木)
CID, DAISHI DANCE, TJO, DJ MARTIN, DJ SONE, DJ SWEEET and more
当日 男性24時以降 1,500円(+1 Drink)、女性無料
https://sel-octagon-tokyo.jp/
Text by EDM MAXX編集部