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破壊力抜群のヴァーチャル・セルフ、日本初公演をレポート

ポーター・ロビンソンの新プロジェクト、ヴァーチャル・セルフ(Virtual Self)日本初公演の模様をレポート。「Ultra Music Festival」や「EDC Las Vegas」でも大きな話題となったパフォーマンスは強烈な音と光で圧巻!!

ポーター・ロビンソンの新プロジェクト、ヴァーチャル・セルフの日本初公演が2018年5月31日(木)に東京の「マイナビBRITZ赤坂」で開催されました。

今年3月の米国マイアミ「Ultra Music Festival」や5月の「EDC Las Vegas」で、そのパフォーマンスが絶賛されていただけに、ファンの間でも期待の大きかった今回のギグ。会場には多くの人が詰めかけていました。

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ヴァーチャル・セルフは、ポーターのルーツとも言える2000年代のトランスなどの影響が色濃く反映されたプロジェクト。楽曲もポーター・ロビンソン名義のものとはひと味違うサウンドで話題になっていましたが、そのステージはとにかくアグレッシヴでレイビーでハードコア。

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ポーター・ロビンソンの本人名義のDJプレイもジャンル度外視、何でもアリの幅広い選曲でオーディエンスを楽しませてくれますが、ヴァーチャル・セルフはさらにメーターを振り切り、もはや破壊的。

ステージ上のスクリーンに“ユートピア”とあったけど、一歩間違えればデストピア……そんな感覚さえ覚えるほど。



SF感たっぷりのイントロから、ヴァーチャル・セルフのデビューEPに収録の“Particle Arts”〜“Ghost Voices”で一気にオーディエンスを惹き付けると、そこからはもう怒濤の展開。

往年のトランス、レイヴ、ジャングル、ハードコアなどのハードなサウンドの嵐にフロアの熱気もグングン上昇。

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アラサー以上の世代にとってはどこか懐かしく、若い世代にとってはフレッシュなそのサウンドは、オーディエンスを一心不乱に踊らせ続け、同時にヴァーチャル・セルフ(ポーター・ロビンソン本人)もステージ上で狂喜乱舞(ヘドバンしまくり)。



また、この日は演出も凄まじく、一見シンプルなステージからはまるで光の筋のようなレーザーが終始迸り、映像もSF&近未来チックで会場内は独特な世界に。レーザーにはポーター自身かなりこだわったそうで、絶えず押し寄せる強烈な音と光にオーディエンスは大熱狂。

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ところどころヴァーチャル・セルフの曲を織り交ぜるものの、ポーター名義の曲は一切なし。

ただ、ゲーム「AIR」の主題歌“鳥の詩”をマッシュアップするあたりは、日本のサブカルが大好きなポーターらしさというかご愛嬌。

ラストはヴァーチャル・セルフ“Key”で大円団となったのですが、最後にブース上に立って腕をあげていた姿はどこかマンガ「北斗の拳」のラオウのようでした(笑)。



ここ数年、多くのトップDJたちがハードスタイルを重宝していたり、ハードなトランス(サイケデリック)の需要も増していますが、ヴァーチャル・セルフはそんな流れとは一線を画す異質な存在。

それだけにこれからどんな展開を見せていくのか?

そしてヴァーチャル・セルフを経てポーター・ロビンソンはどうなるのか、今後も注目です!

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VIRTUAL SELF
2018年5月31日(木)OPEN 18:00 / START 19:00
マイナビBLITZ赤坂(東京)
VIPチケット18,000円(別途ドリンク代)/1Fスタンディング7,900円(別途ドリンク代)/2F指定8,900円(別途ドリンク代)
http://www.hipjpn.co.jp/live/vs


Text by EDM MAXX編集部
Photo by Masanori Naruse