初夏に見たい神様の物語！

あなたにとって最高にハッピーなメールってなんだろうか？　

誰もが1日１通は最低でも交わすであるメール（LINE）でのコミュニケーション。
その内容に一喜一憂し、見事におどらされてしまうツールになっているのは周知の通り。

そのメールを通してある日、自分の余命が届いたらあなたはどんな行動にでるだろうか。

この初夏公開の『神様メール』は１通の余命宣告メールから物語が動き出す。

もし自分に余命宣告メールが届いたらきっと迷惑メールだと思って放置するにきまっているけれど、舞台であるブリュッセルの街に住む人生を全力で生きている人たちは見事に大パニックに巻き込まれていきます。

この暗くなりそうなテーマをシニカルに笑いに変えて描くセンスは、さすがフランス映画といったところ。

なかでも登場人物の設定がとにかくユーモラスで面白い。「ゴリラと恋に落ちる主婦」「保険屋からスナイパーに転職する男」「セックス依存症の男」「美女だけど孤独の女」「冒険家になりたかった会社員」「女の子になりたかった男の子」など、人物設定だけで物語が進んで行きそう。

余命を知った彼らは、それぞれの生きがいを見つけそれに向かって全力で挑んで行きます。

エアを『サンドラの週末』のピリ・グロワーヌが、神を『ココ・アヴァン・シャネル』のブノワ・ポールヴールドが演じる本作。
そして、ゴリラと恋に落ちる主婦役には『昼顔』のカトリーヌ・ドヌーヴが配役されていて、登場人物も超豪華。

それに加えて印象的な映像美と音楽を効かせて類いまれな映画体験ができる一作に仕上がっています！


映画『神様メール』は、2016年5月27日全国ロードショー。

監督＝ジャコ・ヴァン・ドルマル
脚本＝脚本：ジャコ・ヴァン・ドルマル、トーマス・グンズィグ
[キャスト] ピリ・グロワーヌ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ブノワ・ポールヴールド、フランソワ・ダミアン、ヨランド・モロー

http://kamisama.asmik-ace.co.jp


Text by Tarpin