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NEW RELEASE

Tame Impala、BLACKPINKのJENNIEを迎え「Dracula (JENNIE Remix)」を発表

Tame Impala, JENNIE - Dracula (JENNIE Remix)

オーストラリア発のサイケデリック・ロック/エレクトロ・ポップ・プロジェクト、Tame Impalaが、世界的K-POPアイコンであるBLACKPINKのJENNIEを迎えた新作「Dracula (JENNIE Remix)」をリリースした。



今作は、Tame Impalaが2025年に発表したアルバム『Deadbeat』収録曲「Dracula」を再構築したリミックス作品であり、同曲は同アルバムからの3rdシングルとして位置付けられている。


海外メディアでは2025年を代表する楽曲のひとつとしても評価されており、『Deadbeat』自体も、収録曲「End of Summer」が先日行われた第68回グラミー賞で〈最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞〉を受賞したことで大きな話題を呼んだ。ダンスミュージックとポップの領域へTame Impalaが本格的に踏み込んだアルバムとして、現在のフェーズを象徴する作品となっている。



「Dracula」は、ディスコやエレクトロ・ポップ由来のグルーヴを軸に、Tame Impala特有のサイケデリックな浮遊感を重ねたダンス・トラックである。今回のリミックスで特に象徴的なのが、歌詞の視点が更新されている点だ。原曲ではフロントマンであるKevin Parker自身を指す「Shut up, Kevin, just get in the car」という一節が歌われていたが、本リミックスではこのパートをJENNIEが歌唱することで、歌詞の主語がKevinから彼女自身へと置き換えられている。さらに2番のヴァースでは短いラップ・パートが挿入され、「Hey Kevin, what’s up? / Come pull up in my spot」というフレーズを通して、夜を終わらせたくない、遊び続けたいという「Dracula」のテーマをより鮮明に浮かび上がらせている。Kevin ParkerのファルセットとJENNIEの芯のあるヴォーカル、そしてラップが重なり合うことで、原曲の妖艶なムードに新たな緊張感とポップネスが加わり、クラブユースとリスニングの双方を成立させる仕上がりとなった。

このコラボレーションは、リリース直前にKevin ParkerがJENNIEのグッズを着用していたことや、JENNIEがSNSで「Dracula」をBGMに吸血鬼の絵文字を添えた投稿を行ったことから、ファンの間で大きな話題を集めていた。その後、Kevin ParkerのSNSにて、ミキサー卓にJENNIEの名前が貼られたフェーダーを上げるとJENNIE Remixが流れる動画が公開され、本コラボレーションが正式に発表された。


リリースにあわせて公開されたリリックビデオも、幻想的で没入感のある映像表現によって楽曲の世界観を視覚的に補強している。



Tame ImpalaはKevin Parkerによるソロ・プロジェクトとして活動しながら、プロデューサーとしても高い評価を受けてきた存在だ。近年ではDua Lipaのアルバム『Radical Optimism』への貢献が象徴的で、ディスコ/ダンス・ポップを現代的に更新したそのサウンドはクラブシーンにも大きな影響を与えた。


さらにJusticeとのコラボレーションや、Mau Pが「The Less I Know the Better」をDJセットでカバーし大ヒットを記録したことからも分かるように、現在では“クラブ・シーンからも信頼を得るアーティスト”としての評価を確立している。


一方、JENNIEも近年はダンス/クラブ文脈との接続を強めている。2025年のソロ曲「like a JENNIE」ではDiploを迎え、バイレファンキやフォンクの要素を取り入れたサウンドに挑戦し、K-POPの枠を越えてグローバルなダンスミュージックと明確にリンクした。さらにBLACKPINK名義で発表された「JUMP」もDiploプロデュースによる楽曲で、2025年を象徴するヒットとしてクラブシーンでも強い存在感を放った。




Tame Impalaは2026年4月より、最新作を携えた「Deadbeat Tour」をイギリスおよびヨーロッパで開催予定で、ダンスミュージック寄りのアプローチを強めた現在のフェーズが、ライブでどのように表現されるのかにも注目が集まっている。


一方JENNIEは、先日のBLACKPINKでの来日公演の熱も冷めやらぬ中、2025年作『Ruby』を引っ提げてSUMMER SONIC 2026への出演が決定。2026年も引き続き、ソロ・アーティストとして飛躍の年となりそうだ。さらにBLACKPINKとしても新EP『DEADLINE』のリリースが予定されており、グループとしての動向にも大きな注目が集まっている。そうした状況の中で、インディ/オルタナティブ、ダンスミュージック、K-POPという複数の文脈が交差する本作は、2026年のグローバル・ポップ/ダンスシーンを語るうえで欠かせない一曲となるだろう。


なお、EDMMAXXでは第68回グラミー賞の受賞結果をまとめた特集記事に加え、来日公演が決定しているグラミー受賞アーティスト FKA Twigs にフォーカスした特集も掲載。本作を取り巻くミュージックシーンの動向とあわせてチェックしておきたい。

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