NEW RELEASE

Wuki、名門Monstercatからメロディック・レイヴ新曲「Rainbow」を発表

Wuki - Rainbow

アメリカのDJ/プロデューサー、Wukiが新曲「Rainbow」をリリースした。



本作は、Wuki自身が“特別な楽曲”と語るほど、パーソナルな側面が色濃く反映された一曲だ。これまでクラブ・ミュージックの最前線で活躍し、ベースミュージックやフロア直結型を強く意識したタイトなビートとグルーヴを前面に押し出す作品を数多く発表してきた彼だが、本作では近年「Beats I Can’t Release」シリーズを通して培ってきた、ポップでメロディックな要素が明確に主役となっている。疾走感あふれるトラックにフロアへ向けたレイヴィーなエネルギーを宿しつつ、耳に残るサビのラインが、従来のフロア向け作品とはまた異なる形でリスナーを惹きつける。


Wukiは本作について、「昔からポップでメロディックな音楽が好きだった」と語っている。普段はよりクラブ寄りで、メロディを抑えた楽曲を制作することが多いからこそ、「Rainbow」でその一面を表現できたことに特別な意味を感じているという。このコメントからも分かるように、本作は流行や戦略のために作られた楽曲ではなく、彼自身の音楽的ルーツや初期衝動に近い部分から生まれた作品だ。


本作をリリースしたMonstercatは、2011年にカナダ・バンクーバーで設立されたインディペンデント・レーベル。ジャンルに縛られない自由な姿勢で、エレクトロニック・ミュージックの新世代を発掘してきた存在として知られている。ドラムンベースやベースミュージックといったクラブ寄りのサウンドから、メロディックでポップな作品まで幅広く受け入れ、現在はクラブ志向の「Uncaged」と、メロディ重視の「Instinct」という2つのラインを軸に活動している。



Pegboard NerdsやTokyo Machineといった、ゲームカルチャーやオンラインコミュニティと結びつきながら爆発的な広がりを見せた象徴的アーティストをはじめ、Krewella、Darren Styles、REAPER、SLANDERなど、数多くの重要アーティストの作品を世に送り出してきた。さらに特筆すべきは、Marshmelloの代表曲「Alone」がこのレーベルからリリースされた点だ。名実ともに、エレクトロニック・ミュージック・シーンを代表するレーベルのひとつと言えるだろう。クラブとポップ、アンダーグラウンドとメインストリームをつなぐ役割を担ってきたMonstercatからWukiが今作をリリースしたことは、そうしたレーベルの思想と強く共鳴した結果と言える。


Wukiは、エレクトロ、ベースミュージック、ハウスを自在に横断し、2010年代以降のクラブシーンで確固たる存在へと成長したプロデューサーだ。Diplo主宰のMad Decent、Skrillex主宰のOWSLAといった名門レーベルから作品をリリースし、“現場で機能する”大胆で直感的な楽曲作りが世界中のDJから支持されてきた。コロナ禍以降に継続してきた、好きな楽曲を自由にリミックスする「Beats I Can’t Release」シリーズは200曲を超え、その集大成としてベスト・ミックステープ『Beats I Can’t Release Vol.1』を発表。昨年末には来日も果たし、東京や京都のクラブシーンを大いに沸かせたことも記憶に新しい。
今年はSkrillexの最新アルバムへの参加を経て、同作のグラミー賞ノミネートによってさらなる注目を集めている。また、来日を記念したインタビューも現在公開中だ。

Wuki 来日インタビュー:200曲超のリミックスワークからグラミー賞ノミネートまでの軌跡