9月13日(土)・14日(日)に行われた『ULTRA JAPAN 2025』のDAY2、メインステージに出演したBlack Tiger Sex Machine。
トレードマークのマスクを装着し、ベース、ダブステップ、エレクトロを軸にしたサウンドとSF的な世界観を融合させた圧巻のパフォーマンスで観客を魅了。 初出演となる『ULTRA JAPAN』のステージを大成功に収めた。




そんなBlack Tiger Sex Machine(通称:BTSM)にEDMMAXX編集部を代表してDJ YU-KIがインタビューを行った。

(画像:左:Patrick / 右:Julien)
DJ YU-KI:今回が初めての『ULTRA JAPAN』となりますが、このステージに向けた意気込みをぜひ聞かせてください。
BTSM (Julien) : 僕のファッションを見てもらえれば分かると思うけど、自分はアニメとか日本のカルチャーが大好きで、今年は旅行で2回も日本に来たくらいなんだ(笑)。 ずっと夢のひとつだった“日本でのライブ”だけど、その中でも特別なステージでやりたいって思ってた。 だから初めてのライブが『ULTRA JAPAN』になるっていうのは、本当に夢が叶った瞬間なんだよね。 日本のファンがどんなリアクションをしてくれるのか、今からめちゃくちゃ楽しみだよ。
BTSM (Patrick) : ほんとに最高だよ! ここで出会った人たちみんな優しくて、ショーがどうなるのかワクワクしてる。 日本って場所が、本当に大好きなんだ。
YU-KI : BTSMとして、SF的な“世界観”を構築しようというアイディアは、どこから生まれたのでしょうか? さらに、そのSF的なビジュアルとサウンドを一体化させようと思ったきっかけについても教えてください。
BTSM (Julien) : このプロジェクトを始めたときから、“しっかりしたビジュアルの世界観を作りたい”というのが僕らのコンセプトだったんだ。 自分とPatrickが昔から大好きだった映画って、ほとんどがSFで、『ブレードランナー』なんかはその代表格。 ああいう映画を観ると、まるで別世界に飛び込んだような感覚になるだろ? 僕らもライブを通してお客さんに同じ感覚を味わってほしかったんだ。
それに、年々アニメが北米でもすごく人気になってきて、僕らのブランドの中にもキャラクターやアニメの要素をどんどん取り入れるようになった。 今年の後半には、僕らが作った新しいマンガも公開予定なんだ。 そして今夜観てもらう『Omen』っていうショーは、そのマンガの世界観をベースに作り上げているんだよ。
BTSM (Patrick) : 僕らがエレクトロニック・ミュージックにハマり始めた頃、一番最初に観たグループのひとつがフランスのJusticeだったんだ。 彼らのライブとビジュアルは本当に圧倒的で、大きな影響を受けたよ。
それに、Daft Punkのライブに行くと、やっぱり毎回“他にはない何か”があるんだよね。 だから僕らも、自分たちが子ども時代に体験したあの感動をルーツにしながら、ファンに唯一無二の体験を届けたいと思ってるんだ。
YU-KI : トレードマークでもあるこのヘルメットも、BTSMの世界観を作り上げるうえで欠かせない要素なのでしょうか?
BTSM (Julien) : もちろんそうだよ。 海外のフェスでプレイするときは、いつもこのヘルメットをつけてるし、もちろん今夜もこれをつけて登場する予定だよ。 ステージに登場するキャラクターたちも、僕らが書いてるマンガの登場人物なんだ。 ライブをただ“観る”だけじゃなく、僕らの世界に“入り込む”っていう感覚を大事にしていて、それこそがULTRAみたいなフェスで僕らが目指していることなんだ。
YU-KI : 日本の夏は本当に暑いので、水分補給はしっかり取って、体調には気をつけてくださいね!
BTSM (Patrick) : 慣れてるから大丈夫だよ! これまでのライブでもっと暑い環境を経験してきたしね。 いろんな場面を乗り越えてきたから、今回もきっと楽しめるはず。 たくさん汗はかくだろうけど、それも含めて最高の時間になると思うよ。
BTSM (Julien) : ヘルメットって外から見るとすごくカッコいいんだけど、中はけっこう地獄なんだよね(笑)。 もう汗だらけだし…いろんな歴史が詰まってるんだ。
今後BTSMとして、どんな計画やビジョンを描いているのか、ぜひ教えてください。
BTSM (Julien) : 実はこの構想、けっこう前から進めてきたんだ。今って僕らにとってリブランディングのタイミングでもあって、BTSMのストーリーや世界観をもっとちゃんとファンに伝えたいと思ってる。その第一弾が、今夜『ULTRA JAPAN』で披露する『Omen』っていうショーなんだ。
来年のことはまだ詳しく言えないけど、このストーリーの続編を予定していて、今夜のショーでは新しいキャラがたくさん登場する。ヴィランの『Taiyo』、その信者である『The Tayans』、そして主人公の『Naomi』。彼女たちと戦う地下組織のファイターたちや、『Zoe』『Tank』『Bomb』といったキャラたちもこれからどんどん深掘りしていくつもりだよ。
今年リリースするマンガを読めばキャラへの愛着もさらに湧くと思うし、将来的にはマンガツアーなんかもやりたいね。ワンピースの尾田先生と並んで座る日が来るかも(笑)。 僕らなりにマンガの文化をリスペクトしつつ、ちゃんとした作品を届けたいと思ってるんだ。
DJ YU-KI:最後に日本のファンへのメッセージをお願いします。
BTSM (Patrick) : 僕らが活動を始めたときから“いつか日本でライブをしたい”ってずっと夢見てたんだ。 だから今回こうして実現できたことが本当に嬉しいし、光栄に思ってる。 ステージに立つのが待ちきれないよ!
BTSM (Julien) : 日本って本当に美しい国だよね。今年の初めには南の方を旅したんだけど、北の方にはまだ行ったことがなくて。 今回こうして日本でライブができて、自分たちが大切にしているものをしっかり表現できる場があるっていうのが、本当に嬉しいし、すごく意味のあることだと思ってる。 これが最初で最後じゃなくて、また絶対に『ULTRA JAPAN』に戻ってきたいな。 日本、愛してる!
BTSM : ありがとうございます!!!
Interview by DJ YU-KI
Translated by Amy