ドイツの重鎮Loco Dice(ロコ・ダイス)が、Carl CoxやSkrillexら豪華アーティストと共演した最新スタジオアルバム『Purple Jam』をリリース。
Loco Diceは、キャリアのスタートがヒップホップというバックグラウンドを持ち、ハウス、テクノ、ミニマルを自在に横断するサウンドで、アンダーグラウンドなダンスミュージックシーンにおいて長きに渡って活躍しているDJ/プロデューサー。
7年ぶりとなる本作『Purple Jam』には、彼の音楽的旅路が凝縮された全14曲が収録されており、重厚なリズム、揺るぎないグルーヴ、そしてジャンルを超越するサウンドスケープが全編を貫いている。まさにクラブカルチャー最前線を体現する、Loco Diceのキャリアを象徴する作品だ。
アルバムは、断片的なサンプルと幽玄なリズムが絡み合うムーディーなイントロから幕を開ける。そこから滑らかに移行するのは、SkrillexとナイジェリアのシンガーソングライターFireboy DMLを迎えた「Heavy Heart」。覚醒的なビートと波打つベースライン、トリップ感覚満載の電子音がトリッキーに入り乱れた革新的な1曲だ。
続く「G Class」では、イタリアのラップスターGuèが参加。ヒップホップとハウスを融合させたこのクラブ仕様のトラックは、Loco Diceの初期スタイルを彷彿とさせる。
さらに、Moxie Knoxによるソウルフルなボーカルが響く「Just Do It」は、パワフルなドラムと重低音のベースラインが絡み合い、精密に配置されたシンセサウンドが加わることで、フロアのテンションを一気に引き上げる。
そして注目すべきは、キャリア初期から親交の深いCarl Coxとの共作「Road Runner」。鋭いハイハットと丸みを帯びた重低音が牽引するテックハウスナンバーで、シンプルながらも的確にグルーヴを構築。タイトルは、Carl Coxがオーストラリアで所有していたクライスラー“Plymouth Road Runner”に由来している。
アルバムのリリースに合わせ、Loco Diceは「Purple Jam World Tour」の開催を発表。長年にわたってシーンの最前線を走り続けてきたLoco Dice。彼の最新章『Purple Jam』は、ジャンルの境界線をさらに押し広げるマスターピースとなっている。
(詳しいツアー日程は公式HP:
https://locodice.com へ)