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- EDITOR'S PICK
ULTRA MUSIC FESTIVAL 24′ DAY2 レポート
David Guetta、Martin Garrix、そして待望のリベンジHardwellなど、2日目のハイライトをまとめ
最新曲から初期名曲まで。ダンスミュージックのダイナミックさとシーンを超えた才能を発揮してきたプロデューサーとしての世界観が生み出したドラマティックな単独公演
ノルウェー出身のプロデューサー/DJのKygoが、3/1(土)にららアリーナ東京ベイにて単独では約7年ぶりとなる来日公演を果たした。
2024年1月にShakira名曲「Whenever, Wherever」をサンプリングした「Whatever feat. Ava Max」が、同年6月にリリースされたセルフタイトルアルバム『Kygo』が大ヒットを記録しての待望の来日だ。2024年9月から行われているワールドツアーの一環として、この日はシンガーのVictoria Nadine、カナダのプロデューサー/DJ Frank Walkerをオープニングアクトに迎え、本人の登場前から会場は大きな盛り上がりを見せていた。
20時を迎え、会場が暗転するとスクリーンに全身白の衣装に身を包んだKygoが映し出される。大きな歓声が上がる中ファンにハイタッチをしながらステージ・センターに置かれたピアノへ。
Kygo ⓒJohannes Lovund
🗻 #カイゴ / #Kygo 🌴
— ソニーミュージック洋楽 🌞 (@INTSonyMusicJP) March 1, 2025
本日、ららアリーナ東京ベイにて来日ライブ🎹
スタートから大ヒット曲“Whatever”投下🔥
Kygo x Ava Max – Whatever@KygoMusic pic.twitter.com/r9nb7C0NLW
続けざまにゲストシンガーのZak Abelが登場しコラボ曲「For Life」を歌い上げる。時折り観客に手を振りながら「みんなジャンプできる?」と愛嬌たっぷりの煽りでアリーナが揺れる。スタートから会場の興奮は最高潮に。
Kygoのライブ
— TJO (@TJO_DJ19) March 1, 2025
めっちゃ良かった!🙌
Kygo x Zak Abel – "For Life"@KygoMusic #kygo pic.twitter.com/3d6P4L7V7n
一転「Me Before You」ではピアノのオーガニックで優しい音に会場全体が静かに包み込まれる。アリーナ中に広がっていく美しい音、その音色に吸い込まれるような空気。他のダンスミュージック・アクトではなかなか味わえない静と動を極めた、彼だからこそ成しえる緩急を付けた演出が秀逸だ。
Kygo ⓒJohannes Lovund
まさかのお客さんステージ上げて
— TJO (@TJO_DJ19) March 1, 2025
カラオケ大会🎤(御本人演奏付き🎹)
しかもちゃんと歌えてるww
楽しい🤣🤣
彼ら最高!👏@yu_kyrre_kyg @Kygo_take_Kyrre @Ooker0117
ステージ引き入れたJessoの兄貴具合よ💯
Kygo x Justin Jesso – Stargazing@KygoMusic @justinjesso_ #kygo #justinjesso pic.twitter.com/Rf9hOCaIu6
代表曲であるSelena Gomezとの「It Ain’t Me」で再びKygoがシンガロングを呼びかけ会場は一つに。歌いあげる観客達が巨大スクリーンに映し出される様子で、アリーナ全体が多幸感に包まれているのが手に取るように確認出来る。
🗻 #カイゴ / #Kygo 🌴
— ソニーミュージック洋楽 🌞 (@INTSonyMusicJP) March 1, 2025
会場の盛り上がりは最高潮🙌
Kygo x Selena Gomez – “It Ain’t Me”@KygoMusic pic.twitter.com/VfchT6vz4M
最新曲となるOneRepublicとの「Chasing Paradise」、ギターイントロで歓声が沸いた「Happy Now」など、Kygoの楽曲は一緒に歌えるものが多く、ダンスミュージックとしてのみならずポップスとして非常にクオリティの高い楽曲を生み出しているのを改めて感じた。「Kids In Love」ではカラフルな照明に紙吹雪が舞う華やかな演出で、観客の記憶に残るライブの思い出を一つ一つ彩っていく。
ライブ全体の折り返し。Kygoの今に至るキャリアのキッカケとも言えるトロピカル・ハウスの傑作Marvin Gaye「Sexual Healing (Kygo Remix)」では、グッズにも登場した巨大パンダがスクリーンを飛び越えて登場。竹をスティックに見立てあの印象的なメロディをリアルタイムで奏でる。昨今のEDMシーンで大きなトピックにもなっているAnymaを筆頭としたオーディオ・ビジュアルショーを彼らしい解釈で取り入れたユニークな演出だ。
優しいAnymaだww 🐼
— TJO (@TJO_DJ19) March 1, 2025
Marvin Gaye – Sexual Healing (Kygo Remix)@KygoMusic #kygo pic.twitter.com/9Ea3GYhzLv
そしてDNCEとの「Dancing Feet」でディスコ・タイムに。会場をダンスフロアに彩ったまま楽曲はABBAの名曲「Gimme! Gimme! Gimme! 」、Donna Summerとのコラボ「Hot Stuff」で一気にテンションを上げ、Victoria Nadineをステージに招き入れ未発表となるコラボ曲「Can’t Get Enough」をサプライズで披露。この日会場に訪れた観客達への嬉しいプレゼントとなった。
Kygo ⓒKyle Houck
🗻 #カイゴ / #Kygo 🌴
— ソニーミュージック洋楽 🌞 (@INTSonyMusicJP) March 1, 2025
Kygoの盟友 Zak Abel🎤
そしてストリングス隊を従え🎻
名曲“Lose Somebody”🗣️🎵
Kygo x Zak Abel – Lose Somebody@KygoMusic @ZakAbel #zakabel pic.twitter.com/H75tkG8Mfm
ここでは急遽ゲストシンガー仲間のJustin JessoとParson Jamesがステージに登場し「実は今日はZakの誕生日なんだ。みんなで祝ってくれ」と会場全体でハッピーバースデーを歌いアットホームな雰囲気に満たされたアリーナがとても印象的だった。
Happy Birthday @ZakAbel 🎉🎉
— TJO (@TJO_DJ19) March 1, 2025
まさに今日誕生日って事で、同じゲストシンガー仲間のJustin JessoとPARSON急に出てきて会場みんなでハピバ大合唱🎂
ステージも会場も良いヤツらしかいないw@KygoMusic @justinjesso_ #kygo #zakabel #justinjesso pic.twitter.com/EponVAKTuB
ライブ終盤からテンションは一気に駆け上がる。Gryffinとの「Woke Up in Love」で歓声が上がったかと思うとEDMクラシック・ヒットAlesso、OneRepublic「If I Lose Myself」へとマッシュアップされ、「Remind Me to Forget」ではBenny Benassiのフロア・クラシック「Satisfaction」で会場の熱量がマックスに。
突然のSatisfaction🔥
— TJO (@TJO_DJ19) March 1, 2025
しっかり踊らせてくるぜKygo!!@KygoMusic #kygo pic.twitter.com/ZLOJiFCHUi
そして最新アルバムの中でも最もフロアライクなHaylaとの「Without You」では、レーザー演出と共にダンスフロアと化した会場はピークタイムを迎えた。
改めてHAYLAの歌声って現行EDM/HOUSEシーンの象徴だなって🗣️👏
— TJO (@TJO_DJ19) March 1, 2025
Kygo × HAYLA – "Without You"@KygoMusic @haylasings #kygo #hayla pic.twitter.com/uNWLnT0NDs
Parson Jamesがステージに登場し力強く歌い上げる名曲「Stole The Show」も、原曲に忠実な展開からフロア・クラシックの「Calabria」にマッシュアップされテンポを大きく上げたバージョンでアリーナ全体を揺らす。
🗻 #カイゴ / #Kygo 🌴
— ソニーミュージック洋楽 🌞 (@INTSonyMusicJP) March 1, 2025
ゲストシンガー PARSON 登場😎
Kygo × PARSON – "Stole The Show"@KygoMusic #parson pic.twitter.com/DS1cAP9zZY
ライブ本編ラストとなる「Fragile」では、Justin Jessoとストリングス隊の流麗なコラボレーションを披露。聴かせるところはしっかり聴かせつつ、彼のライブを初めて体験する人にも分かりやすい形で馴染みのクラブヒットを折り混ぜるスタイルはさすが世界を代表するスーパープロデューサーと言ったところだろう。
Kygo ⓒJohannes Lovund
🗻 #カイゴ / #Kygo 🌴
— ソニーミュージック洋楽 🌞 (@INTSonyMusicJP) March 1, 2025
アンコールの1曲目は
皆が待ち望んだ“Firestone”🔥
Kygo x Justin Jesso – “Firestone”@KygoMusic @justinjesso_ #justinjesso pic.twitter.com/6xFggIq6MA
フィナーレは「自分の作品の中でも特に気に入っている曲で、みんなの前で演奏出来ることを特別に思うよ」と語り演奏された「Freeze」。ストリングス隊に加えマーチング・ドラム隊を加えたラストに相応しい豪華なアレンジと紙吹雪の感動的な演出で約2時間に及ぶライブは幕を閉じた。
Kygo来日ライブのフィナーレ曲
— TJO (@TJO_DJ19) March 3, 2025
本人が「自分の曲の中でも特に気に入っている曲で、みんなの前で演奏出来ることを特別に思うよ」と語ってくれた「Freeze」❄️
ストリングス隊🎻のみならずマーチングドラム隊🥁も登場しての豪華すぎる演出で会場は一つに👏 @KygoMusic #Kygo pic.twitter.com/llSn0he4P2
最新曲のみならず、初期名曲も含むこれまでのヒットを網羅し、ゲストシンガー、ストリングス隊を含めた出し惜しみのない豪華な演出。ダンスミュージックの持つダイナミックさと、そのシーンを超えた才能を発揮してきたプロデューサーとしての繊細で流麗な世界観が見事にマッチしたライブだった。また終始歌い上げるファンの姿を見て、改めて世代や時代を超えて彼の楽曲が愛されている事を感じる素晴らしい一夜となった。
text by TJO
Kygo ⓒJohannes Lovund