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音楽配信プラットフォーム“SoundCloud”新規EC事業を立ち上げ
アーティストとファンをつなぐ新たなグッズ販売プラットフォーム
音楽ストリーミング・プラットフォームSoundCloudが、音楽制作をより簡単にする6つの新しいAIツールを発表。
SoundCloudは、2007年にスウェーデンで設立され、アーティストが作品を発表し、次世代クリエイターが創造性を広げる場として進化してきた。特にダンスミュージックカルチャーの拠点として支持され、多くのオリジナル作品やリミックスがアップロードされている。
今回発表されたAIツールは、音楽制作におけるハードウェアやソフトウェアの負担を軽減し、誰でも簡単に音楽制作に取り組める環境を目指している。6つのツールは以下の通り。
Tuney : リミックスや編集、新しいトラック生成をサポート
Tuttii : ライセンス音楽向けのAI駆動型リミックス機能
Al Beatz : ビートの生成とカスタマイズを可能に
TwoShot : カスタムサンプル作成のための共同AIツール
Starmony : 歌手やラッパー向けの音楽制作サポート
ACE Studio : スタジオ品質のAI音声でMIDIと歌詞から歌声を生成
これらのツールは、既存のFadr、Soundful、Voice-SwapといったAI機能を補完し、クリエイターの創造性をさらに広げるもの。SoundCloudにアップロードされた楽曲には、使用されたツールのタグが自動付与され、アーティストのプロフィールページから直接編集することも可能となっている。
SoundCloudのCEOであるEliah Setonは、この取り組みについて次のようにコメントしている。
「SoundCloudは、AIが創造力の可能性を解き放つだけでなく、音楽制作を民主化し、誰もがアクセスできる未来を目指しています。同時に、責任ある倫理的な慣行を維持することにも注力しています。あらゆるレベルのクリエイターをサポートし、音楽制作の実験を刺激し、ファンとのつながりを強化するプラットフォームであり続けることを誇りに思います。」
SoundCloud CEO Eliah Seton Official Photo
SoundCloudは、デジタルコンテンツ追跡ソリューションの先駆者であるAudible MagicやPexと提携し、コンテンツ識別技術を活用することで権利保有者に適切なクレジットと補償が行き届く仕組みを強化している。
新しいAIツールは、SoundCloudの有料会員サービス「Next Pro」登録者向けに、特別割引や無料トライアルで提供。すべてのツールはSoundCloud for Artistsから利用できる。