Chris Lake, Green Velvet
NEW RELEASE

Chris Lake シカゴ伝説DJ Green Velvet名曲をリミックス

Green Velvet - Percolator (Chris Lake & Bontan Remixes)

Chris LakeがGreen Velvetの「Percolator」のリミックスEPを発表した。



原曲はシカゴ・ハウスのレジェンドDJ=Green VelvetがCajmere名義で1992年に発表した「Percolator」のリメイク。繰り返される男性の掛け声に、無機質な信号音と水泡を彷彿とさせるようなシンセがひたすらにリピートされる怪作で、その中毒性あるグルーヴでシカゴ・ハウスを代表するクラシックの一つとなった。


以降数々のリメイクやリミックスが発表。ダンスミュージック以外ではヒップホップでCity Girls「Twerkulator」やK-POPでDiploプロデュースによるGD&TOP(BIGBANG)による「Knock Out」などにサンプリングされたりとその影響力は計り知れない。


流れの早いダンス・シーンにおいて、ハウス黎明期から現在に至るまで活躍しながらも、ここまで愛を持ってリスペクトされ続けているプロデューサーも珍しいだろう。今年だけでもOliver Heldensのテクノ名義HI-LOがCajmere「Brither Days」をサンプリングした「LIFT ME UP」を発表し、John Summitも彼の2006年作「Shake & Pop」をリミックスした。特にJohn Summitに至っては同郷シカゴの憧れの存在として敬っており、EDCラスベガスのメインステージでB2Bを行ったのも記憶に新しい。またテクノ・シーンのAdam Beyer、Layton Giordaniともコラボを行なっているほどだ。


Chris Lakeも2018年にすでにGreen Velvetと「Deceiver」でコラボしている。今回のリミックスは Lakeが主宰するレーベル「Black Book」からリリース。原曲に敬意を表し、シンセやヴォーカルのテイストはそのままに、ピアノの音色やトリッキーなビートで彼にしか出せないグルーヴを聴かせてくれる。


またこのEPにはトライバル・ハウス系で人気のBontanによるリミックスも収録。DiploやHugel、Meleなどにサポートされ、アフロハウスのムーヴメントとリンクし今最も注目を集めるプロデューサーの1人だ。過去にGreen Velvetの「Lazer Beam」のリミックスも手掛け、今作でもトレードマークであるスウィングする生音ドラムのグルーヴが原曲にはない新しいミニマリズムの快楽を注入している。


Green Velvetは年末の12/28にマイアミで自身主催のパーティー「Green Velvet presents La La Land」を発表したばかり。各方面からリスペクトを集める彼の元にどんなラインナップが集まるか楽しみにしたい。