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Lollapalooza 2024 環境に配慮したハイブリッドバッテリーで運営

再生可能資源から作られた燃料を使用したバイオディーゼル発電機で稼働。米国の主要フェスのメインステージでは初の試み。

Lollapalooza 2024が、メインステージの電源をすべてハイブリッドバッテリーで供給したことを発表。

8月1日から4日にかけてアメリカ・シカゴで開催されたこのフェスでは、通常ディーゼル発電機で賄われる電力を、植物油やリサイクル調理油などの再生可能資源から作られた燃料を使用したバイオディーゼル発電機で稼働。さらに、稼働時間を最小限に抑えることで、燃料と排出量を大幅に削減し、大気汚染や騒音の影響を軽減。メインステージの音響、照明、映像、ステージ演出のすべてがハイブリッドバッテリーシステムで行われ、米国の主要フェスでは初の試みとなった。


Photo By Lollapalooza

これまで信頼性への懸念から、大規模イベントでのハイブリッドバッテリーの使用は敬遠されてきたが、技術の進歩とともにその採用が広がりつつある。LollapaloozaをプロデュースするC3 Presentsの運営・サステナビリティ担当ディレクター、ジェイク・ペリーは、「音楽フェスティバルの持続可能な未来を築くためには、大胆な一歩を踏み出す必要がある」とし、主要ライブイベントのエネルギー効率向上への期待を示した。

さらに、フェスティバルの運営に携わったLive Nation社のLucy August-Pernaは、「ロラパルーザが先駆的に行っているような取り組みは、2030年までに排出量を半減するという世界的な環境保全プロジェクトの目標に貢献するだけでなく、騒音や大気汚染の軽減を通じて地域にも利益をもたらし、アーティスト、ファン、スタッフ全員にとってより良い体験を提供する」と述べた。

Lollapaloozaで得られた結果と教訓は、他のフェスにも共有され、今後の音楽フェスの未来に大きな影響を与えるだろう。

■Lollapalooza 2024 アフタームービー