8月16日(金)〜18日(日)、3日間にわたって開催された
「サマーソニック 2019」。
今年は記念すべき20周年。
大阪会場は強風のため予定通りに運ばなかったパフォーマンスもあったものの、東京・大阪の両会場は満員御礼、連日ソールドアウト。
EDM/ダンス系アーティストが大挙して出演した東京公演・幕張での3日目、8月18日(日)の模様をレポートします。
なんと言っても、この日の目玉はマリンステージ(@ZOZOマリン・スタジアム)に並んだ怒涛のラインナップ。
のっけから
キャッシュ・キャッシュでスタートですからね。
急遽ラインナップに追加された彼らは、つい先日も「S2O JAPAN」で来日したばかり。誰でも口ずさめるアッパーなメロディとビートに乗せて、早くもピークタイム到来!
朝11時前から太陽ギンギンの中、大盛り上がりでした。
まだまだ先は長いだけに、踊りまくっていた参加者たちの体力にも脱帽ですね(笑)
風が吹けば気持ちいいんだけれど・・・お昼下がりのマリンステージはギンギラの灼熱祭り。
そんな中、全力投球でパフォームしてくれた
BLACKPINKの4人にも頭が下がります。
ステージ狭しと歌って、踊って、、、きっとキャリア史上最大級に過酷な状況だったはず。
だけど観客のことを第一に考えて「みなさん暑いですね」「ちゃんと水分補修してくださいね」「最高に楽しいです!」なんてMCしてくれて好感度マックス。
なかでも、キレキレのダンスを決めつつ、ずっと笑顔だったLISAは、すごい! 健気な姿に感激です。
当然ながら会場も大熱狂。洋楽仕込みのビートで湧かせてくれました。
続いて登場した
アラン・ウォーカーになると、EDMファンと思しきパーティピーポーが続々と会場入り。
さすがに暑すぎてマスクを着けたファンの姿は見かけなかったけれど、アランはいつものように黒のマスクを着用。
メガヒット”Faded”のフレーズをちょいちょい出しつつ、なかなかフルでは聴かせずという憎い戦法。
琴線に触れるメロディの大合唱と、徹底的に踊らせてジャンプさせるパートの2段構えという、メリハリを付けたプレイで魅了。
そんな中、ひときわ盛り上がっていたのが、サブリナ・カーペンター&ファルッコとのコラボによる”On My Way”。
異なる日に出演していたサブリナのステージでもこの曲は大人気で、オーディエンスも大合唱。哀愁したたる北欧メロディに日本人は弱いんですよね!
夕刻になって、ほとんど満杯状態のスタジアム。その前方に設置されたのは、なにやらスタイリッシュで宇宙観あふれるステージセット。これが噂の
ゼッドの最新ツアー”オービット”のステージ??
宙ぶらりんのゼッドの周りを、土星の環を思わせる輪っかがグルグル回って、カラフルな映像を投射したり。それが左右のジャンボ映像とリンクしながら飛び出してくるので、すごい迫力なんですよね。
みんな我を忘れて両手を挙げてピョンピョン状態。スタンド席では4年前の初サマソニのスタジアムで大揺れになった、あの記憶がよみがえっちゃいました(笑)
ヒット曲山盛りのゼッドだけに、1時間余りのセットはあっという間。初期の”Clarity”やアリアナ・グランデの”Break Free”もやってくれたし、1曲ずつを丁寧に聴かせてくれたという印象。
今回はこれまでより歌やメロディをしっかり聴かせてくれたゼッド。今後はそういう方向性なんでしょうか。それともサマソニ用だったのかも?
そしてマリンステージのトリを飾ったのが
ザ・チェインスモーカーズ。
アラン・ウォーカー〜ゼッド〜チェンスモというこの流れは、もうEDMファンにはたまらないですよね。
しかもチェンスモになると、幼い子連れ親子の姿もチラホラ。EDMファンだけに留まらない人気の幅広さが伺えたりも。
「最新ツアーではDJをやらないよ!」と本人たちが宣言していた通り、DJは一切やらず。ドラマーを加えたトリオ編成。ドリューは歌に専念。というので、ライブ度高し。ロック度も数段アップ。
ときおりマッシュアップをからめつつ、おなじみの”Paris””Closer”などのヒットを次々と投下。
バキバキ度が少し低めだったので、EDMファンには少々物足りなかったかも?
とはいえ、ちゃんとキメることろではしっかりカッコ良くキメてくれた彼ら。
コールドプレイとのコラボ”Something Just Like This”での、打ち上げ花火との見事なコラボ演出は圧巻でした!
一方の幕張メッセの屋内会場では、このチェンスモの裏でちょうどオンステージ中だったのが
ディスクロジャー。
マウンテンステージのトリという大役を、ガシガシ踊れるハウスミュージックで攻めまくり。
メインストリームだけでなく、彼らのような、やや通好みなハウス/テクノ系アーティストもしっかり押さえてくれているのがサマソニのいいところですよね。
もうひとつの屋内ステージ、ソニックステージも今回はダンスアクトがやたら充実。
ソフィー・タッカーは例の”ブックツリー”と呼ばれるオリジナル打楽器をステージ中央に据えて、ハッピー&ピースフルなライブを和気あいあいと展開。
ナーヴォとのコラボ曲”Best Friend”では、同曲にラップで参加していた植野有砂もゲストで飛び入り。そりゃ盛り上がるでしょ♪
続いてステージに上がった
R3HABは、この日のラインナップ中、一番のバキバキ度だったかも?
オーディエンスも、これは踊るっきゃないって感じで楽しそうに激ブチ上げモード。
ゼッドとチェンスモの空き時間に、わざわざスタジアムからやってきた人、大正解だったのでは?
そしてソニックステージのラストアクトで、サマソニ全体のラストを締めくくったのが
フルーム。
以前からステージセットやライティングに凝ってたフルームとはいえ、今回はますます進化。前衛的な映像に、前衛的なステージング、既成概念をぶっ壊すぞ〜〜と言わんばかりのパフォーマンスを披露。
なぜかライブ中に生け花したり、ハンマーを持ち出して、その花瓶か何かを叩き壊したり、グラインダーで文字を書いたり? ゲストと共演したり、観客席に降りてきたり・・・と大忙し。
パフォーマンス・アート的なステージを見せつつ、最高にトリッピーで破壊度の高いフューチャーベースで圧倒。これまでのフルーム像も叩き壊しちゃったかも?
と、いろんなアーティストが様々なステージで楽しませてくれたサマソニ最終日。
ダンスミュージックの魅力を思いきり体感させてくれたんじゃないでしょうか。
来年は、東京オリンピックの関係でお休みのサマソニ。
2021年には再び開催が決まっているようなので、2年後には、どんなアーティストがどんな音楽を聴かせてくれるのか、今から楽しみです!
SUMMER SONIC 2019
2019年8月16日(金)、17日(土)、18日(日)
ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ(千葉)/舞洲SONIC PARK(大阪)
http://www.summersonic.com/2019
Text by EDM MAXX編集部(Q)
Photo ©SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.